ここ数日に渡って、むむむーーーっと
読んでいました
萬月さんの自伝ともいえる、この超大作(続編もあるので、また読みます)
ゲルマニウムの夜でおなじみ?となる設定ですね
作家さんは、やはりどんなにうまくて才能があっても、勿論フィクションが大半を占めるとしても
自分の経験したことしか書けないのだなーといつも思います。
私は作家さんを好きになると、その人のものばかり読んでしまう傾向があるのですが、
そうすると読む本、読む本、似たような設定だったりする場合が多いです
東野さんのように、よく考えられるなぁ~と思うほどに色んなパターンを書ける
人もいるのでしょうが、書きたいことや言いたいこと伝えたいことが明確な人ほど
そうなるのかもしれません。
私にはまさに身を削って書いてる、というように思えたりもします
それを、飽き飽きだとかまたかよ、とかそれしか書けないのか。と思うか
それでさえ面白いと思うかは、人(読者)にもよって違ってくるだろうし
作家の力量によっても違ってくると思います。
一風違った雰囲気をかもし出していても、根本では一緒で、この人らしい。と
思える人のほうが好きなので、この百万遍 青の時代もどっぷり浸かって読めました
世を冷めた目で客観的にとらえることを覚えてしまった早熟な少年
強烈な自意識とそれを恥じるココロ。
強烈な罪の意識に苛まれつつもがきながら、そんな自分をごまかす術をも
身に着けていく
波乱万丈な青年時代をころがり落ちるように流されていく主人公惟朔の独白と独特な哲学、
内面での様々な葛藤がこの小説の魅力になっていて
色々悟ったこと言ってるけど、やっぱりまだ幼くて愛に飢えてて寂しがりやで
この世界にたった一人、と孤独をかみ締めてもがいている。
そんな主人公が切なくて痛くて愛おしいです。
若さゆえに欲望に忠実で人を傷つけてしまう、衝動をおさえきれずに落ちていく。
流されるままにようにみえて、自分でちゃんと選択していく惟朔は
すごいなぁ。と。
続編の、古都恋情もあるので、まだまだ目を離せません
きっとまた、他の萬月作品を彷彿とさせる、恋愛模様が描かれているのでしょう
それも楽しみです。

