- 著者: 小林ゆり
- タイトル: 真夜中のサクラ
なんとなく手に取った本
主人公のサクラは太っていてブス
幼少期からの差別やいじめで自分にまったく自信がもてない
女の子だ
誰にでも大なり小なり、こういう気持ちってあるのではないだろうか
自分のコンプレックスを人に指摘されたり、陰口をたたかれない
ために、嫌なことを嫌だと言えず、笑いたくもないのに笑顔を見せて。
サクラの気持ちはよくわかった。
自分は自分。みんなによく思われなくたって結構!と割り切れるのは
多分ルックス的に自信がある人が多いのではないだろうか
コンビニのバイトで一緒だったタナベに誘われてドラァグクイーンの
ショウを見る。
ドラァグクイーンっていうのは、主に女装が好きなゲイのことを
言うのだそうだ。
女装するのが好きで男が好きな男。あくまで男である
日本でいうところのミスターレディとかおかまちゃんとは
違う。彼女(?)たちは、女になりたい、男が好きな男。
できれば女になりたいのである
女として男に愛されることをのぞむ。
サクラは女性だ。主にゲイが多いというだけで女性の
ドラァグクイーンも存在する。
目だったもん勝ち!という勢いで化粧を施し、度派手な衣装を身につける
そうやって別な自分になりきり、開放していくにつれ
少しずつ、自分の価値や個性を認められるようになっていく
何かに立ち向かうためには自分の言葉で相手に知らしめるしかない
多少痛くても仕方がない
「私はあんたが思っているより、なかなかやる。もう、むやみに私の中に
入らせたりしない」
と、いちいちからんでくるバカ女に言ったところは圧巻
スーっとした。
自分を見つけるために、自分をもっとかわいがって認めてあげるために
サクラは旅に出る