著者: よしもと ばなな
タイトル: デッドエンドの思い出

 

ばななさんが、これ以上のものは書けないかも、とあとがきで書いていた

表題作。

 

 勿論私も大好き。

 

5つの作品がはいってるけどどれも甲乙つけがたい!

「あったかくなんかない」もせつなかった。

 

私は「幽霊の家」がよかったなぁ

ばななさんの小説は恋人だけ、を大事にする人が主人公になる

ことはほとんどない

恋することも大事だけど、家族も大切、犬も大切、そして住んでいる街も

育ってきた環境も、自分を形作ってくれた周りのもの・・・

そういう風に自分と周りを大切にしている人が主人公。

この話も、のちに結婚する二人はどちらもそういう人物だ。

そういうまっとうな生き方ができる二人。

とても清潔なもののように思える。

 

そして慎ましく幸せに暮らしていた老夫婦の幽霊。

 

世の中にあるかどうかわからないもの。

そういうものをあると信じている気持ち。あるかもしれないものを

ないと決め付けたりしない。そういうばななさんが好き。

そして主人公たちも、怖がったり嫌がったりせずにすんなり

受け入れる、その夫婦に邪魔にならないようにしたりする。

 

表題作ではなく、その中の一つがとても気に入っているので

書いてしまいました。

 

もちろん、デッドエンドの思い出もよいです(笑)