読まず嫌いでいた 江國 香織さんの本
どういうわけか、この本にはとても興味をもち
図書館で予約して心待ちにしていた本

面白かった

自分の語彙が少なすぎて、面白いという表現しかできないのが
もどかしいが
いい本だった。

間宮兄弟
私とて実在していたら「好き(恋愛)」の対象にすることはなかっただろう

大切に育てられた、純朴で素直な彼ら二人の暮らしぶりがすばらしい
パスル・読書・スポーツ観戦・レンタルビデオ・・
沢山の趣味と、自分で選んできた寛げる空間
穏やかで満ち足りた生活
こんな二人がいたら、私も是非カレーパーティーに呼んでもらいたい
ものだわ。

彼らと母親の関係もいい。
直美と夕美の姉妹もいい。
「大人になったって、間宮兄弟みたいに二人で遊んでいられるよ」
というのが、なんともおかしくてかわいかった。

彼らの淡い片思いはせつなく幕を閉じるけど
私も色恋沙汰や交友にうつつを抜かすのをやめて、こんな風に
自分を甘やかし喜ばせ寛がせてあげられる生活にとても
憧れを覚えた

恋愛小説。というくくりでない不思議な小説
でも、とてもよい読後感だった

お勧めです


著者: 江國 香織
タイトル: 間宮兄弟