著者: 森 淳一
タイトル: ランドリー

これはテルを窪塚さんが、演じたんですよねぇ。
リアルだわ(笑)

現実には有り得ないような話ではあるけれど、登場人物全員
(主要三人)がとても魅力的で、でもただ偽善っぽいだけじゃなく
人間らしくて、よかった。

テルが事故にあう前までは、勉強や運動もできたとてもイイやつ
だったというところで胸が痛んだけど、今は今。
今、彼が幸せだったらいいんだよね。

「世の中は嫌なこともたくさんあるけれどそればかりではなく、少しの
よいことが悪いことを帳消しにしてくれるような気がします。
だから何も気にせず、のんびりと生まれてきてください、待ってます」

という著者の生まれてくる自分の子供へのメッセージ
これがこの作品そのものだとおもう。

嫌なことや、過去の消せないこと。
でも生きてると、楽しいことやいいこともたくさんあるよ。

お気に入りの一冊になりそうです。