唄えそうな曲はあるかと
ア行から
ページをめくっていく私
本に目を向けながらも
不安な面持ちが消えない
彼女
サ行にきた時
彼女が「あ」と声を出す
そして
そっと指を落とした曲が
オフコースの"さよなら"
オイオイ!
これからって時に
いきなり"さよなら"かよ…
心の中で
ツッコミを入れる私
マスターもきっと
同じように感じただろう
だがそこは大人な男
スマートに
曲をセットしてくれる
マスターには頭が下がる
今頃どうしているだろう?と
一瞬気がそれる