一目惚れとか
モノにしようとか
そういう感覚では
なかったように思う
自然に
彼女のために
何かをしたいと思った
もちろん
下心が全くなかったといえば
噓になる
現に
チャリにちょこんと座る
彼女を見て
可愛いと感じたのは
確かだ
彼女とはそれっきり
残念だけど
だからといって
何かしようとまでは思わなかった
ところが数日後
チャリでバイト先へ向かう
私の目の前に
彼女が現れた
店の制服を着ているので
彼女は
仕事中のようだ
チャリを彼女の横に止める