『く、熊だ…』
紋のそばには
ひときわ大きな熊がそびえ立っています
その熊は
怒りに染まった赤々とした目で
盗賊たちを
睨みつけていました
熊たちは大きな手を振りかざし
盗賊たちに襲いかかります
今度は盗賊たちが
恐怖に震えた声で叫びながら
必死に逃げまどいます
熊たちは容赦なく
盗賊たちを追いかけては
投げ飛ばします
とうとう盗賊たちは
荷車を捨てて
一目散に村から逃げ出しました
長い夜が明け
あたりは明るくなりはじめていました
🐓