誰もが
絶望の淵に立たされていました
村を救うと思われていた紋が倒れ
命も危ぶまれる状態です
”もはやここまでか”
その時です
地を揺るがすすさまじい振動と
轟音が響いてきたのです
紋の上に
のしかかっていた男たちが
瞬時に空を飛びます
次の瞬間
目の前に大きな黒い影が
そびえ立っていました
その影は一つではなく
いくつも現れていました
盗賊の一人が声を震わせながら
叫びます