盗賊たちは
容赦なくこん棒で紋に殴りかかります
紋は
素手でそれを払いのけては
盗賊をブンと投げ飛ばします
いくら身体が大きくても
いくら力強いといっても
こん棒で殴られるたびに
痛みが走り
紋の身体は傷だらけで
血が流れていました
盗賊は攻撃の手をゆるめません
四方八方から殴り続けます
紋はだんだん気が遠くなるのを
感じていました
けれど
村人を守りたい一心で
気力だけで
立ち続けていました
そんな状態の中
盗賊の一人が
紋の膝裏を強く殴りつけます