紋の日常はつづきます
日が昇ると
2つのお墓にあいさつし
畑仕事をしたり
魚を捕ったり
森を散策しました
今まではそばに雲海がいました
今はそばに雲海はいません
けれど
紋は"ひとり"ではありませんでした
畑で土を耕しているとき
川で魚がかかるのをじっと待っているとき
遠い草むらや
丘のむこうに
いつも
黒い影が見え隠れします
2つの黒い影が小さく見えるたび
"ひとりじゃない"
そう実感する紋でした