今にして思えば
動きが遅かったと感じる
だが
田舎町の保守的な環境の中で
育ったオレたちは
臆病者揃い
バンドマンとして有名になりたい
プロとして活躍したいという
熱い思いは持っていた
ただ
どう行動したらよいかわからず
バイトをしながらアマチュアバンドとして
同じことを繰り返していた
気がつけば10年が過ぎていた
まともに就職せず
バイトに明け暮れる日々
週末のライブでは
満員の観客を集めることができる
だが
そこまでで
その先はなかった