オレが家にいないことも多いが
それ以上に
えくぼの子が家にいない日が増えた
そしてある時から
えくぼの子が姿を消した
その頃には
オレも一応家族の一員?として
認められていた
だから
えくぼの子がいなくても
邪魔者扱いされることはなかった
ゆっくり寝かせてもらえるし
十分なご飯ももらえる
だがそれだけ
撫でてもらうことも
遊んでもらうこともない
空気のような存在
まるで
熟年夫婦みたいだな
それでもオレは平気だ
退屈なら
外へ冒険に出ればいい
けど孤独だった