Happy &

 

 

 

あきらめはじめていた

 

 

 

受け入れたのとは違う

 

あきらめるしかないのだろうと

思っていた

 

 

原因がわからないんじゃ

治しようがない

 

 

 

フツーに歩いていた頃が

 

ずっと昔のように思えていた

 

 

 

会社の行き帰り

私は足を引きずって歩く

 

 

 

だから他の人よりも

 

体が上下に大きく動く

 

 

 

そして

右足と左足の動きが違うので

 

他の人とは違ったリズムになる

 

 

 

 

人は「違い」にとても敏感

 

 

 

それは

動物の本能なのかもしれない

 

 

 

私とすれ違う人は

 

視界の端に私を映す

 

 

 

違ったリズムで歩く私を

 

反射的に察知するように

 

 

 

私もそうだった

 

 

 

リズムの違いに自然に気づき

視界の端に捉えていた

 

 

そして

同情めいた憐れむ感情を

 

浮かべていた気がする

 

 

 

「かわいそうに」って…

 

 

 

きっと

今の私がそうなんだろう

 

 

 

人から

 

「かわいそうに」

「大変そう」

「お気のどく」

 

そう思われてるに違いない

 

 

 

恥ずかしかった

 

 

悲しかった

 

 

そして

 

惨めだった