ジャニス・ジョプリン

 松尾レミ(グリム・スパンキー)

 

数年前、自動車のテレビCMでジャニス・ジョプリンの『MOVE OVER』が流れて入れ、おっ、やっぱ、ジャニスかっこいい!と思った。

で、早速ジャニスのライブが見たくなり、youtubeを探していると、CMで歌っているのはグリム・スパンキーという日本の新人ロックバンドのボーカル、松尾レミという女の子がカバーしていることを知り、驚いた。

 

むっちゃうまっ!むっちゃいい声!むっちゃカッコいい!

しかし、このyoutubeの動画に対するコメントを見ると賛否両論、というか批判が多くて。

なんでーぇ?

ちなみに、本家本元のジャニスの『MOVE OVER』はこちら。

 

 

比較すると、確かにジャニスの歌声はエキセントリックで、鬼気迫るものがあって、胸を打つ。我が身を削るように歌って27歳で夭折した伝説のシンガーだからな。凄いわ。

だから、松尾レミがジャニスとダイレクトに比較されること自体がナンセンスなのであって、松尾レミは彼女なりの『MOVE OVER』を歌い、ジャニスへのリスペクトが感じられて、素晴らしいと思う。逆に言えば、ジャニスと比較されるということ自体が凄いことなのだと思うが。

今まで日本の女性シンガーで、ジャニスの影響を受けたという人は多い。カルメン・マキ(古っ!)、NOKKO(レベッカ)、渡辺美里、KUMI(ラブサイケデリコ)、越智志帆(スーパーフライ)などなど。

しかし彼女たちはジャニスと比較されることはなかった。それぞれ独自の世界を歌っている。

 

その意味では松尾レミも独自の世界を歌っているのだが、とても昭和チックで、歌詞にも70年代の香りがして、そしてロックだぜぃ!笑

松尾レミ=グリム・スパンキーの曲で、『大人になったら』という曲があるのだが、昭和・70年代チックな曲で、その曲を聴くと、50歳を過ぎたジジイは、少年だったその頃のことを懐かしく思い出し、感傷に浸るのであった。笑

 

 

 

『大人になったら』

作詞・作曲:松尾レミ

演奏:グリム・スパンキー

 

煙草の匂いが私の髪にすがる 

駅の冷たいホームさ 

夢を見るやるせない若者達の瞳は眠らない 

そうでしょう? 

私たちはやる事があって 

ここで唄ってる 

 

始発列車は今スカートを撫でてやってくる 

寝惚けた街を抜け 

『おはよう』なんて言う気分じゃないのさ 

気が滅入る 

あぁ ずっと 子供でいたいよ 

猫被り 大人は知らない 

この輝く世界がだんだん見えなくなっていくけど 

いつか昔に強く思った憧れは決して消えない 

消えやしない 

 

こんなロックは知らない 要らない 聴かない君が 

上手に世間を渡っていくけど 

聴こえているかい 

この世の全ては 大人になったら解るのかい 

 

レイバンとレコードを買ったあの店は消えてしまって 

コンビニが眩しく光るだけ 

知らないあの子が私の歌を

そっと口ずさむ夜明け 

優しい朝 

 

こんなロックは知らない 要らない 聴かない君が 

上手に世間を渡っていくけど 

聴こえているかい 

この世の全ては 大人になったら解るのかい 

 

こんなロックは知らない 要らない 聴かない君が 

上手に世間を渡っていくけど 

聴こえているかい 

この世の全ては 大人になったら解るのかい 

大人になったら解るのかい

 

 

ええ声、ええ歌やなあ,,,

すみません、毎度自己満足で。

終わりです。