和尚は、一度は甲子園球場へ行って、全国高校野球大会を観戦したいと常々思っていましたそれが、この春に現実となったのです。 愛知県は春の大会に、豊川高校を推薦で選ばれたのです和尚さんの出身校で、豊川高校定時制4年間を学んだ学校です。 思えば、豊川稲荷に中学卒業と同時に修行に入った私は、朝と昼は豊川稲荷で4時起きして 修業生活を送り、夜は豊川高校夜間部に通って学生生活をいた4年間でした。 布団の中で良く泣いていました。50年前になりますが、心の中には一杯思い出があります。 その母校から晴れて甲子園に出場するのですから、どうしても応援に行かなくてはと思い 心は甲子園に飛びましたが、第一回戦は、寺の法務の為に行くことが出来ませんでした しかし、テレビで応援して四対三の大逆転で勝利したのです。 すごいドラマ的な勝利でした。 皆様も見て下さったと思いますが良くぞ、粘って追いつき逆転したものだと、大声で拍手をして喜びました。 第二回戦は、3月28日金曜日。一試合目9時開戦ですので、前日夕方7時半ごろ名古屋から 新幹線に乗り大阪まで行ったのですが、少し寝ぼけていたのか、大阪の駅について改札口へ行った時に 切符が無い!一生懸命ポケットを探したのですが、無い。どうしょう・・・その時アッと思いだしました。 その切符は、前の座席の頭のカバーに挟んでいたのですが・・・・降りる時に、その切符を 忘れてしまったのです。さあ大変、どうしたら良いか?新幹線は出発しています。 困って、その話を駅員さんにすると、何時何分の新幹線、何両目の南蛮のシートですか?と尋ねられて 覚えていましたので、それを新幹線の車掌さんに連絡して下さり、その切符が見つかりましたので 何もお咎めなく、改札口から出ることができました。一安心です やはり、和尚さん一人での旅は心配なわけですね。隣に女房の秘書が居ないと、とんだ失敗をするのですから、女房にそのことを話すべきか・・・どうしましょう。 そして、やっとホテルに着いて、次の日観戦することが出来ました。 応援団のすぐ横の席で見ましたので、応援団の力強い音楽と声援に、甲子園の雰囲気を満喫しながら 最高に盛り上がりました。 そして、4対1で勝利したときには、となりの人とハイタッチをして「やったーやったーおめでとう」と勝利を分かち合いました。天気は青空、暖かい素晴らしい日でした。 しかし、広い球場ですので周りを見回しましたが、和尚さんらしい先輩や後輩の姿を 見つけることは出来ませんでした。ひょっとしたら、和尚さんと同じような、暑い思いを持って甲子園まで来て応援している人がいるかな・・・と思って見ましたが残念ながら会うことは出来ませんでした。 青春の熱い心を持って甲子園まで個人的に応援することが出来ました。 その時、確かに和尚さんの心の中には、甲子園の青春の風が吹いていました。 今回の一生に一度あるか無いかの御縁に巡り合えたことを嬉しく思ったのです。 和尚さんは、熱い思いをさせて頂きましたお礼に寄付を豊川高校へ送りたいと思っています。ありがとうございました。                                  和尚 合掌