最初の胃カメラをしてもらった

病院の受診から1週間後の土曜日。



本来であれば、胃潰瘍とピロリ菌の除菌薬の

薬を飲み終えましたと気軽に報告に行くつもりが、



結果を説明したいと、院長先生自らの電話が

携帯にかかってきた木曜の夕方から、

仕事も家事も子供との会話もろもろ

ほとんど上の空で食事は無理やり飲み込んでいた。



診察室に入ると、え?こんなに囲まれる?

っと思うぐらいの看護師さんがズラッと。



…検査の時はそんなに居なかったような…



そんなことを思い返していると、

先生の方から説明が始まった。



胃のイラストが描かれた紙に、前回と同様、

3箇所あった胃潰瘍を描き込んだのだか、

大きさが違った。前回より明らかに大きく描く。

それを見て心臓の鼓動が早くなってるのがわかった。



「先週お伝えしたとおり、胃潰瘍が3つ。

 そこから細胞検査をしました。」


「その結果、悪性の可能性があるものが

 ありました。」と、言いながら



 その下に胃癌の可能性がある。と書き込んだ。



その後も、とにかく悪性の可能性が…と。

3回ほどおっしゃったあと、紙を出してきた。



「専門の病院への、紹介状を用意しました。

 予約もこちらで取りましたので、

 来週の火曜日に行って下さい。」



「…来週の火曜日ですか…(仕事だと思ったが)

 これは急いだほうがいいんですね。」



 「はい。」



 もうこの空気を察しないわけがない。



「わかりました。予約を取っていただき

 ありがとうございました。」



「お大事にしてください。」



今回は待合室に母が来ていた。



目が合い、紹介状の封筒を無言で見せた。



そこには 静岡がんセンター と書かれていた。



必死で堪えていたのだか、母が字を見たと同時に、

私のマスクの中に一粒の涙がこぼれ落ちた。



それと同時に、「トイレどこ?」と。



母はしばらく姿を消した。






病院を出ると、

そこには紫陽花が綺麗に咲いていた。↑



その前の日には、

大学生の息子から送られてきた紫陽花。↓





通学の途中にあって、かわいい形だから
かぁに送ろうと思って撮ってたら、
友達に邪魔された!って。手が写ってる。笑


離れてて寂しいけど、
その気持ちが嬉しいんだよ〜😂ありがとね!


紫陽花を見る度に忘れられない日になるだろうな。