受験の天王山、と言われる6年生の夏が来ました。今年は梅雨明けが早かったせいか、もう夏休みが始まった気がしています。


息子の夏休みの予定は、夏期講習でみっちり埋まっています。

それが、旗艦校舎からお声がかかりまして。かなり遠くになりますが、本人の希望でそちらに参加することにしました。


全国最難関を目指すクラス。

正直、何で呼ばれたのかわかりません💧


5年生からのクラス分けも、いつだってボーダーぎりぎり。(しかもクラス落ち2回…魂が抜ける)キレッキレの算数ボーイでも、真面目でソツのない出来杉君でもありませんよ。好きこそものの上手なれで社会はまあまあ安定していたんですが、社会の成績は選考基準に入って無いそうです。コロナ禍だから人数集めのために声がかかったのでは、と勘ぐってしまいますね…💦



お話をいただいて、まず夫婦だけで話し合いました。

「ハードな内容について行けずに途中脱落するだろうから、わざわざ自信無くしに行く必要無い」

「第一志望は他の中学だから、そこに受かることだけ考えてたら良い」

主人はそう言った上で、「あとは息子本人の気持ち次第」と言いました。


そして息子とも相談。

「○ちゃん、塾の先生からお母さんにも連絡あったよ。おめでとう。それで…夏期講習は旗艦校に?」

「行くに決まってるじゃん!」


はい、即決オエー


さすがチャラ男。さすがお調子者。

思い止まらせられないかと、こちらも粘ります。


「旗艦校は遠いし、内容も難しいから、体力的にも精神的にもキツいよ?」

「でも頑張る!」

「第一志望校は○○中学でしょう?その対策だけに専念した方が良くないかな?」

「○ちゃんの目標は○○中学に行くことじゃないよ。」

「え…?」

(塾の先生に乗せられて、志望校変えたってこと⁉︎どう考えたって最難関校とか無理なのに…)

「目標は○○大に行って、○○○になることだから。」



この大学名と職業名は、本人が以前からずっと言っているものです。

彼は、中学受験を完走すれば終わり、とは思ってないんでしょう。むしろ目先のゴールにとらわれていたのは親の方なのだと、この言葉で思い知らされました。


今、「教育虐待」なんて言葉もありますよね。

小学生を朝から晩まで勉強漬けにするなんて…と渋い顔をする人もいるのは想像つきます。

でもそれは、子供が望んでいないのに、無理に教育を押し付けている場合のこと。反対に、子供が望んでいることを、親の都合のいい進路に誘導して芽を摘んでしまうのも、虐待と言えるのではないでしょうか?


実を言うとその職業だって、息子には向いてないんじゃないかと、私達夫婦は思っているんです。でもそれは、口が裂けても本人には言いませんよ。今受験勉強に向かう動機が、その目標のためなのですから。

逆に言えば、目標を失わなければ、例え中受に失敗したって6年後にどこからでもリベンジできるはずです。


講習のレベルについて行けなくても、この子は心がぽっきり折れてしまうことはないだろうな…と思いました。



「そうだよね。じゃあまず○○大に受かる学力を付けなきゃね。それに、お母さんはその職業に必要なのは、自制心と忍耐力と勇気だと思うよ。それを試すためにも、旗艦校に行って限界まで頑張ってごらん。先生にどんな無理難題を出されても、敵前逃亡は許されないよ?」

「うん!」


というわけで、たかだか夏期講習の申し込みで、そこまでの決心を迫られたのでした…ネガティブ



現状、あちこちボコボコ穴だらけ。ものすごく良く言えば、大いに伸びしろ有り⁉︎(笑)

この夏、目の色変わってくれれば本番でワンチャン有るかも…とか、夢でもいいから思いたいですねぇ笑い泣き