「俺か、俺以外か。 ローランドという生き方」

 ローランド


芸能界の話題に疎いもので、ローランドさんについて知っていたのも「歌舞伎町No. 1ホスト」という情報のみ。どんなキャラクターで、テレビでどんな話をするのか、知りませんでした。ですが、この本を図書館で見つけ、ぜひ息子に読ませようと思いました。

刺さった言葉をいくつか紹介します。


📝「世の中には二種類の男しかいない。俺か、俺以外か」

小学生の頃から、「○○系」「○○タイプ」とカテゴライズされるのが嫌だったそう。

特別な存在で居続けるために、当然ながら、努力も、発想の独創性も、勇気も必要だ。

心が強くなければ言えない言葉ですね。


📝「100人が100人ダメと言っても、その100人全員が間違えているかもしれないじゃないか」

周りの反対を押し切ってホストになった時の言葉だそうです。論理的には間違いはないですよね。冷静になることと他人の言に流されることは、むしろ相反するのだということの好例。


📝「ジャージばかり着ていたら、ジャージが似合う人間になっていく」

正月休みに毎日部屋着でだらしなく過ごした自分のことだそうです。この言葉が他人への批判ではなく、自分に対する反省だというのが良いなと思いました。

ちなみに学生時代は、ブレザーの制服を着崩すのが嫌で、きちんと着ていたとのことです。


📝「病みはしないね。悩みはするけれど」

「病む」というのは、その場を傍観し、ただ嘆いているだけの状態。「悩む」は、どうしたらその状況を解決できるのかと考える、生産的な時間だといいます。

人生成功したければ、やるか、やらないかじゃない。やるか、やるかだ。


📝「全力で向き合ったからこそ、全力で諦められた」

人生の中で一番の挫折は、10年以上追い続けていたサッカー選手という夢を自ら諦めたことだといいます。

中学生の時には、今は日本代表になった同世代の選手のプレーを見て、レベルの違いを痛感。日々練習を重ね、帝京高校にスポーツ推薦で入るも、東京都大会で敗れサッカー部を引退。

もし、適当な気持ちで夢に向き合っていたら?

〜きっと、「俺だって、本気出したらそのうち…」なんてカッコ悪いことを思いながら、今でも中途半端に、夢とも言えない夢を追いかけ続けていたかもしれない。夢は叶わなかった。けれども、あの時過ごした十数年は、俺に夢や目標に全力で向き合うことの大切さを教えてくれた。


📝「俺の人生、俺だけの人生。主役は誰にも譲らない。」

高校の先生と両親に勧められ、なんとなく大学に進学したが、入学式直後に退学したことについて、

人間、人にやらされたことにまで、いちいち情熱を燃やせるほどお人好しにはできてないんだ。敷かれたレールを走る人生は、一見すると楽なのかもしれない。でもそんな人生、果たして楽しいのだろうか。

とはいえ家族とは仲良く、妹を溺愛しているそうです(笑)


息子が一番気に入った言葉。

大きなイベントのキャスティング面接時に居眠りしてしまい、気まずい空気になった時に思わず発したボケ。この一言で場が和んで、採用されたのだそうです。

📝「寝てないです。まぶたの裏見てました」

咄嗟にこんな切り返しができるのがすごい。一流のユーモアですね。


🗓5/5 読了