とかく日々薬局に勤めていて毎日患者さんと話をしていたわけだが…

医療とはいうものの薬局業務は在宅などをおこなわないと患者さんの“死”というものとのつながりは希薄だと思います。

病院に勤めていても薬剤師はナース、医師に比べ患者さんからは少し距離が置かれている状況だろう。

今回、白血病になって医療を提供される立場で過ごして、周囲も命をかけて治療している人達と生活をともにしていると“死”という概念が殊更近くに感じる。もちろん私も同級生達より死に近い場所にいると思いますが…

私が抗がん剤治療中も何人かの同胞が治療半ばにして力尽きたし、今回の再入院中も以前より励まし合ってきた仲間が力尽きた。

年齢は違えど同じ病気で私より前に発病しており…私の入院中、常に近い部屋にいた人で採血結果も毎回みてくれと言われ、あーでもこーでもないとよく話していた人だった。

久しぶりに病院で大号泣してしまった。
祖母が亡くなった時以来だ。

正直、今回の入院はその方の“死”に立ち会わせてもらうためだったのでは…なんて勘ぐってしまう。
結局、涙で顔すらみれずに別れてしまったが…

移植後、体調がとてもいいことに緩み始めていた私の気を引き締めてくれたのではないか…??

考えすぎかもしれないが“死”と直面すると人はいろいろ考えてしまいますね。
私より若くて移植失敗例も今回の入院で知りえた…
若ければ大丈夫なんてこともあっさり覆されるし、助けられた命を大切に…していかないといけませんね。
過保護ではいけませんが、もう少し油断大敵で生活していこうと思います。

志半ばの同胞達の分も懸命に生かさせていただきます。

そして医療の世界で生きていく上でこの概念は常に忘れてはいけませんね。
日々精進に励まさせていただきます。

さぁ頑張っていきましょう!