判決後すぐに手紙が届きました。内容は、まず始めに裁判の後、そのまま面会に来てくれると思っていたけれど私が会わずに帰ったのが寂しいと言う内容でした。
まぁ、呆れましたよ…(  ̄っ ̄)
裁判で顔を合わせ、そこで知らなかった前科2犯の過去を知り、それでも見放せない私の気持ちを知ったら、帰りに会いに行かなかったのをスネているのですから…。
「ふっ、バカが!」と思わず呟いてしまいました。
そして、次は更生の可能性が高いと言うことで半年刑期が短くなったのをラッキーだと書いてありました。私は他の方がどんな手紙のやり取りをしているのか知りませんが、「こんなバカなことを聞いてくる奴は お前だけだ!」と思いました。
そして、刑務所に移送される前に、もう一度会いに来て欲しいと言う催促でした。
おまけに、面会の時にメンズファッションや小物が載っている雑誌を買って来て欲しい!と注文までして来ました。 ドン引きを通り越して怒りしかありませんでした。
今までは、何とか更生して欲しいと思い、裏切られた事は 今は責めずにいてあげようと思っていましたが…一瞬で消えました。
「こいつの甘い根性を叩き直すしかない!」と決意しました。
なので、まずは「裁判にわざわざ来てくれてありがとう」ではありませんか?から書き出しました。
そして、「面会には行きません」と書きました。そして、「これから刑務所で生活するのに、なぜメンズファッション雑誌が必要なんでしょうか?」と書きました。
私は今までを振り返ると、Mが困った時は、頭を抱えながらも何とかしてあげようと思って助けて来ました。些細なワガママも、私にしか言えないのだから受け止めてあげよう!と思って来ました。残りの人生を皆で笑いながら生きたかったから、小さな事は気にしない!と思って、穏やかに過ごす事だけを考えて来ました。
でも、気づきました。「これがダメだった」のだと。
だから、手紙の最後に「今後のあなた次第で私の気持ちも変えさせてもらう覚悟を決めたので、絶対は無いと思って下さい」と書いて送りました。
私は自分が強くなろうと決めました。自分独りの力で地に足ついて立って行けたら、誰にも依存せず誰にも振り回されないで済む!と思いました。
私も女なので、出来れば誰かに支えられ、守って貰える生活を望んでいました。
だけど、私には無理みたいです。甘い考えは私は望んではいけないと気づきました。
考えてみたら、若い頃に離婚してから子供を成人まで育て上げる為だけを考えて生きて来たので、別に今更 誰かに頼る必要もないわ!と思いました。
幸い、ここ数ヶ月は嫌な事を考えない為に必死に仕事をする事で、日々の生活は経済的にも安定したので、これを維持する事に集中すればいいだけの事だと自分に言い聞かせました。
そうすれば、Mを頼って待つ必要もないと。
そう思ってからは、どこかで吹っ切れた気持ちが募り、自分の思うまま生きようと、日々を大切に生きようと思える様になりました。
私から怒りの手紙が届いてから、必死に私を繋ぎとめようとMが考えた作戦は、病気でした。血圧が高いから薬を飲んでいるとか、不眠で眠れない等、心配して欲しい感満載でした。だから会いに来て欲しいと…。でも決して行きませんでした。
そうこうしているうちに、刑務所に移る事になったと手紙が来ました。
移送先はここから直線距離で1200キロ離れた場所でした。:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
笑いました! 飛行機に乗らないと行けない所に行ったのです。
もう面会には行けません。本人は私が面会に来れる所を希望したそうですが、再犯なので却下された様でした。
「甘えは許されない所まで飛ばされて、きちんと反省して更生しなさい!」と言う事です!と書いて送りました。
こうして、私は鬼になりました! 全てはMがきちんと立ち直る為なのだと。
しかし、本当に簡単には面会には行けません。
刑期が終わるまでは行けません。この後、保護司さんとの面接を経て、私が引き受け人で問題ないと判断され、一緒に暖かく見守って行きましょう!と言われましたが、「出来れば直ぐに身柄引き受け人になった事は言わないでください」とお願いしました。
何なら、引き受けるのを拒否していると言って構わないと言いました。
ですが、受刑者の方は、目標や希望を持つ事で更生に向けて頑張れるので、嘘や不安を与える事は良くないですと!と言われました。そして、「引き受けたくないですか?」とも言われました。
「おいおい!私は散々 嫌な思いをして来たのに、私の救済は無いのかょ!」と思いながらも、「とりあえず、今回は認定されたけど、絶対は無い」と伝える様にしてくれると言いました。
あくまでも本人の為に!と言う理由で。 私もそれで納得しました。
でも、保護司さんは帰り際に言いました。「本当に更生して欲しいと思う強い気持ちは充分 伝わりましたから、あなたも頑張ってくださいね!」と。
そうです!これが私が鬼になった本心なのだと思いました。