前回、ちょっと詳しめのプロフィル・自己紹介的な記事を書きました。

独身で54歳のおっさん。

小企業・零細企業界隈で転職を繰り返し、時にはパート職で食いつないだり。

体調面に不安を抱えていたり。

我がことながら、まこと冴えない来歴です。

しかし、そんな中で唯一明るいトピックは「金融資産が約9千万円」の項目かと思います。

「そんなさえない人生で、よくそんなに貯めることができたな」とお思いの方もおられるかと思います。

最初に白状しておくと、その半分近くは「相続」というチート要素です。これは自分の力ではないですもんね。

しかし、もう半分は自力で作った資産です。

さらに、金融資産には含まれませんが、ローン完済済みの持ち家も自分で手に入れた財産です。

今後機会を見て、資産作りの詳細、さらには住宅ローンや相続についても、今後ブログで書いてみたいと思っております。



さてさて。

その来歴・仔細はともかく、金融資産「約9千万円」。

この金額を見て、もうじき「億り人」じゃないか、とおもわれるかもしれません。

じつは・・一瞬だけ億ったのです!

FIRE生活に突入後、銀行や証券会社の口座を事細かにチェックしました。

普段から気にしているメインの口座の金額はおおよそ把握していたのですが、それ以外のサブの口座、あるいは持っていることすら半ば忘れていた口座などの残高(証券の場合は評価額)を事細かに書き出し、集計。

そうこうするうちに、元勤め先からの最後の給与、そして(零細企業なりの金額ではありますが)退職金も振り込まれてきました。

それらも含めて合計すると・・ほぼぴったり「億」でした。

ええっ!? じ・・じぶんが「億り人」とな・・!!

「億」は遠い遠い世界だと思っていたのですが、知らん間に到達してました。

ただ、それは自分の資産が株に偏重しており、今がたまたま株高という要因が大きいかと思います。つまりは、時価評価額が膨れ上がっているだけです。

もし、今リーマンショック級の不況が来たら、南海トラフ地震が発生したら・・おそらく資産額は風船から空気が抜けるようにシュルシュルと縮んでしまうことでしょう。

ただ、そんなうたかたのような時価評価額であっても、一つの大台に達したというのはうれしいものです。

本当は、そんな「億り人」達成の満足感をもう少し楽しみたかったのですが・・すぐに「億」から滑り落ちてしまうことになりました。

 



原因は住宅ローンの繰り上げ返済です。

ある日「会社を退職したわけだし、一応その旨、住宅ローンを借りている銀行に伝えておくか」と思い立ちました。

 

そして、「この際だから繰り上げ返済について銀行と相談してみよう」と軽い気持ちで、別の用事で町中に出るついでに、住宅ローン担当の銀行支店をフラッと訪れました。

そして、案内カウンターに来訪理由をつたえたところ、その場ですぐにTV電話の個室に案内され、モニターに映った担当者に導かれるまま話は進み、「銀行残高十分ありますね~」と言われ、結局その場でローン完済までアレヨアレヨという間に進んでしまいました。

その場で支払った金額は900万円余り。

一気に「億」の世界から滑り落ち、現在の資産総額9千万円程度になってしまいました。

おそらく銀行は「退職」という要注意ワードを聞いた瞬間から、私の属性を「会社員」から「無職」に、ラベルを貼り変えたのかと思います。

 

FIREだろうが、億ろうが、銀行から見れば、私は単なる無職人。

「会社員」なら社会的な信用度があり、万一ローンの支払いが滞っても、給料を押さえることができます。しかし「無職」だと信用がなく、給料を抑えることもできません。

銀行としては「本人が来ているのでこの機会を逃すまじ。できれば今すぐ耳そろえて払ってもらいまっしょい!」というふうに考えたのかな・・・と勝手に推察しています。

でも、これでいいのだ。

ローン完済で、自宅マンションは完全に自分のものになったし。

そして、今後も株式投資・トレーディングに励み、もう一度「億」を越えてみたい。そんな今後の目標を得ることもできました。



さて、次回以降は、FIRE生活にまつわる、日々の家計などについても書いていきたいと思います。

「ほぼ億っても、日々使える金額せいぜいこんなもん」というショボい実情が見えてきます。

不定期更新ですが、もし興味があれば、お時間あるときにでも、ちょくちょく覗いて頂ければ幸いです。

ではでは。