夏穂はわかってたんだ…
私が先生に恋してること
「夏穂ごめんね」
〈なにが~?〉
いつものような返事
「相談しなくて…」
〈全然いいよっ〉
ふと思う…
夏穂は優しい
私は夏穂がスキだー
心の中で叫ぶ
2人でそんな話をしてると
体育祭が終わった
赤団163てん
青団160てん
勝ったーっ☆
夏穂と2人で喜ぶ
よし、教室で盛り上がるぞー!
帰ろうとすると、
クラスの男子の
とおると先生が呼んでる。
「なに?」
〈写メとって?〉
「いいよ」
パシャ
「とったよ」
〈福山も先生と撮れば?〉
えっ?
『…はよ戻れよ~』
なに、その返事
ショックだった
〈福山って先生のことスキやろ?〉
え?
あっ!さっき夏穂と
言ってたのが聞こえてたんだ…
「はぁ?違うわあ」
否定するしかなかった
恥ずかしくて走った
教室に戻りにくいな…
私は5分くらい
遅く教室に入った
え?
そこには担任じゃないのに
先生がいた…
「写真撮るから早く入れ~」
恥ずかしくて入れないよ
私は結局入れなかった…
教室の隅っこに立ってた
夏穂はそれに気付いて
私の横にきてくれた
私はその日のクラブは
休んだ…行けないよ…
顧問じゃないけど
恥ずかしい…
片付けも参加しないで帰った
だって片付け一緒だから…
夏穂と一緒に私の家に…
今日の話を全部した
「とおるが先生に言った…」
〈なにを?〉
夏穂はちんぷんかんぷんだ
「私が先生のことスキってこと」
〈なんで知ってるの?〉
「夏穂と話してたのが聞こえてたみたい…」
〈最悪やんっ〉
うん、最悪だ
それから2人で
話をして夏穂は帰った
続きあり