この間、パソコンの中から、2015年5月に作成した「グロンギ語入門」が出てきたので、供養のため公開しておきたいと思います。

 元々は友人とクウガ鑑賞会をする際に作って持っていったものです。そのため、この文書の語り方は、彼らに向けてという形になっています。また、鑑賞会のためということで、リーディングよりもスピーキングよりもリスニングに重点を置いた入門編()になります。

 色々なサイトを参照し情報をかき集めて作成したのですが、もうどのサイトを参考にしたか分からなくなってしまいました。すみません。ファンによるネタなので大目に見てください。

 いま読み返すとちょっと手直ししたい部分もあるのですが、あえてそのままにしておきます。(とか言いながら一部削除してますww)

 

以下が本文です。クウガさいこー!

 

 

~グロンギゴゾラバデ~

 

0.基礎の基礎

 基本的に、グロンギ語は日本語の子音を一定の規則に基づいて変換したもので、文法も日本語のまま。要は発音のキモイ日本語なので、一語ずつ丁寧に訳せば何も難しいことはない。

 が、クウガ本編を見ながら即座に頭の中で翻訳したり、流暢にグロンギ語を話したりなどができるまで習熟するのは困難。(そうは言っても外国語よりは時間がかからないだろう)

注意点として、グロンギ語では固有名詞は訳さないということと、「クウガ」「リント」「グロンギ」といったグロンギ語特有の名詞表現があることもここで触れておく。

 

1.基本対応

日→グ対応表

日本語

グロンギ語

 

あ行

ガ行

 

か行

バ行

が行

ガ行

 

さ行

ガ行

ざ行

ザ行

 

た行

ダ行

だ行

ザ行

 

な行

バ行

 

は行

ザ行

ば行

ダ行

ぱ行

マ行

ま行

ラ行

 

や行

ジャ行

 

ら行

サ行

 

わ→パ  を→ゾ  ん→ン

 

ただし、か→ザ の→ンという特殊変化もある(通常はバとボ)

の→ンについては、細かい規則を後述。

 

グ→日

ガ行 →あ・さ・が行

ザ行 →は・ざ・だ行

バ行 →か・な行

ダ行 →た・ば行

ラ行 →ま行

サ行 →ら行

マ行 →ぱ行

ジャ行→や行

パゾン→わをん

 

 グロンギ語一字に対し複数の日本語訳があり得るが、そこは前後の文脈から判断する。思ったよりわかる。

 

長音・促音・拗音

長音→前の音を重ねる

促音→後ろの音を重ねる

拗音(「ゃゅょ」を含む音)→そのまま

EX

ゲーム→ゲゲル

カウンター→バグンダダ

パンチってのは→マンヂデデンパ

順調だ→ジュンチョグザ

 

『ぁぃぅぇぉ』

「ぁぃぅぇぉ」は日本語表記にしてからグロンギ語変換する。

英語を直接グロンギ語化する場合も同様。(普通は日本語に訳してからグロンギ語化するはず)

Ex

ディケイド→ぢけいど→ジベギゾ

オンドゥル→おんづる→ゴンズス

No fear No pain→のーふぃあのーぺいん→のーひあのーぺいん→ボボジガボボメギン

 

 

2.助詞

 助詞は特有の発音をする上、例外がある。

①  特殊変化する助詞

日→グ

~が→~グ

~は→~パ

~の→~ン

 

これ以外の助詞は基本のグロンギ語変換でいいと思う。

まあ、あくまでこれはグロンギ語を話す際の注意なので、解読時には問題にならない。

 

②  例外

~バ=~パ

 劇中で、助詞の「は」が「パ」ではなく「バ」と発音されているところがいくつかある。

これは

・俳優の声の低さ

・濁音連発の中での半濁音の発音の難しさ

 から生じた空耳という説がメジャーだが、後者は特に切実なので、ここでは、訛りとして助詞の「パ」は「バ」と発音してもいいと定めておく。

 

「~の」について

助詞の「の」は、「ン」・「ボ」の2種類で使われている。

ちなみに、後者の「ボ」は基本対応表に従ったものである(な行→バ行)。

 

まずは使い分けの例から

Ex1

ゴラゲビゴギグリントゾロゾガゴダダ

=おまえにおいがリントどもをさそった

Ex2

ボンバグガスビボドダリント

=リント言葉にこんながある

 

ここから予想される用法は

名詞の後につく場合は「ン」

準体助詞として用いる場合は「ボ」

というもので、まあだいたいあってるのではないか。

これまた解読時には困らないのでこれ以上は考えないことにする。

 

 

3.文法

倒置

上記のEx2を見ると、語順が入れ替わっているのがわかる。これは倒置法、強調したい名詞を文末に持ってきて強く発音するもので、感情の高ぶりを表現できる。

劇中では「クウガ」の強調が多く、他には「リント」があるくらいであるため、実用時は相手の名前などがいいかと思う。積極的に使っていくことがネイティブっぽく話すコツか?

Ex

ポセパデスドン・クウガ

=これはベルトのクウガ(これはクウガのベルト)

 

敬語

グロンギ語は、グロンギの性格上からか敬語表現がなく、実際薔薇のタトゥーの女や階級が上の怪人にも使われていない。読解時には関係ないが、グロンギ語で会話するときは、無骨な日本語から変換するように心がけるとネイティブっぽくなる(たぶん)。

 

 

4.発音(区切りとアクセント)

 グロンギ語は日本語に変換すればそのまま日本語で読めるが、それはあくまで紙面上での話。実際の発音を聞き取る際や実際に発音する際に注意すべきなのが発音だ。

 3~4文字分発音するごとに若干の間を入れ、間の後にはアクセントを入れるのが基本だが、あまり露骨に間を置くと言語っぽく聞こえなくなる。劇中でも下手な人は下手。ナチュラルな発音ができるようになるには練習がいる。実は3~4文字というのは適当で、2文字や1文字も十分あり得る。そこはノリで「グロンギ語っぽく」発音するしかない。ただし、名詞はひとつなぎに発音するのがベター。分からないときは3文字分で区切っておけばそれっぽくなる。実用面については、記述時は「・」を打つか半角空けるべきだろうが、むしろカタカナの羅列の方が雰囲気が出ると個人的には思う。一方で発音時には、日本語と同様の意味ごとのブロックで区切った方が、相手方のリントには聞きやすく読解しやすいため圧倒的に実用的である。

 

 

5.数字

 グロンギ語、というかグロンギ文明の特徴のひとつに「ゼロの概念」がないことが挙げられる。結果、グロンギ文明では9進法が採用されており、グロンギ語で数字を使う際は9進法のマスターが前提になる。

 

基本数字表現

1→ワン→わーん→パパン

2→トゥー→とうー→ドググ

3→スリー→すりい→グシギ

4→フォー→ふおー→ズゴゴ

5→ファイブ→ふあい→ズガギ

6→シックス→しくす→ギブグ

7→セヴン→せぶん→ゲヅン

8→エイト→えいと→ゲギド

9→ナイン→ないん→バギン

 

 基本は英語のグロンギ語化だが、3文字統一のため変則的になっている。もはや丸暗記するのがベストと考えられるため、対応表を作った。

 

パパン

ドググ

グシギ

ズゴゴ

ズガギ

ギブグ

ゲヅン

ゲギド

バギン

 

10以上の表現

 グロンギ語では9進法が使われていることは前述したが、続いてその表現方法を説明する。

 それは、かけ算と足し算で表せる、できるだけ短い表現にする、というもので、位(9の位、81の位、729の位…)の大きな方から、位を言った後でそのくらいの数字を述べる。その際に「×」には「グ」、「+」には「ド」が使われる。「グ」は助詞の「が」のグロンギ語で、「ド」は「と」のグロンギ語と考えられ、前者は九九の時、後者は感覚的に使うので比較的わかりやすい。

 文章で説明しても分かりづらいので、具体例から説明する。

 

Ex

49=9×5+4→バギング・ズガギ・ド・グゴゴ

100=9×9×1+9×1(+0)→バギング・バギング・パパン・ド・バギング・パパン

300=9×9×3+9×6+3→バギング・バギング・グシギ・ド・バギング・ギブグ・ド・グシギ

6561=9^4→バギング・バギング・バギング・バギング

 

 このように、10進法ではきりのいい数字が、グロンギ語では数字が大きいほど発音のめんどくさい数字になる一方で、9のn乗は「バギング」の連続だけで言い表せる。特筆すべきなのは、「~×9」と計算できるものは「~×9×1」→「~バギングパパン」とするということだ。すなわち、「バギン・ド」という表現はあり得ない。

 また、9進法の性質上「グ」は「バギン」の後にしかこないが、「バギング」は「バギン・グ」とせずに続けて発音する一方で、「ド」は前後に若干の間を置くとネイティブっぽさが出る。

 

 

これだけ分かればもう後は練習・実践あるのみ。

さあみんなで、Let’s グロンギ語!!