こんにちは 野村珈琲です

鎌倉の山奥 北鎌倉台商店街にひっそりと佇む喫茶店です
自家焙煎したコーヒー豆をネルドリップで淹れております

 

9月になると月にちなんだ暦や風習が増えてきますよね 

現在の和暦は長月ですがもともと夜が長くなり月が良く見えることから、夜長月と言われていたそうです

秋に入り夜になると月が奇麗に見えるようになってきました

 

本日は月にちなんだ小説を紹介させていただきます 

(店内の本棚にあります)

 

月とコーヒー 吉田篤弘 著

 

右側は続編で デミタスという副題がついています

題名からしてすでに野村珈琲にぴったりな小説です

 

小説の詳細は触れませんが、短編小説で主人公は題ごとに変わります

月とコーヒーがメインということではなく、大きな枠として自然と存在しています

夢のような不思議な世界には影を持っているような人、人と接するのが苦手な人など
一見変わった主人公が多く出てきます

変わっているというのは決して悪いことばかりじゃなく、裏を返せば自分をしっかりと持っているということで

流行りや周りを気にしない人でもあると思います 

暗めで苦めな一口目から始まり、後味は甘みやコクがでてきてホッとするようなまさに題名通りの展開が多いです

 

作者 吉田篤弘さんのあとがきを少し抜粋させていただきます

『この星で生きていくためには月とコーヒーではなく 太陽とパンのほうなのでしょうが

この世から月とコーヒーがなくなってしまったら、なんと味気なくつまらないことでしょう。

生きていくために必要なものではないかもしれないけれど、日常を繰り返していくためになくてはならないもの、

そうしたものが、皆、それぞれあるように思います。場合によっては、とるにたらないものであり、

世の中から忘れられたものであるかもしれません。

しかし、いつでも書いてみたいのは、そうしたとるにたらないもの、忘れられたもの、世の中の隅の方にいる人たちの

話しです』

この言葉に大変共鳴しました 野村珈琲の世界観にも共通しています

このお話しに出てくる主人公がうちのお店にひっそりと舞い込んできてもおかしくないのでは

そんなお店であるようにと願っております 鎌倉の隅でひそかにと

 

少し暗めの店内で、『月とコーヒー』を読みながら、ゆっくりした自分だけの時間を楽しんでください

コーヒーのお供に手作りのお菓子も用意しています 丁寧に作った優しい味のお菓子はほっこりしますよ

月は本物ではないですがかわいい月の灯りのオブジェがあります

 

お家で月見をしながらコーヒーを飲むのもオツなもんですよね 

店内でも通販でも豆の販売をしていますのでぜひご利用ください

 

★豆の通販

 

 

★北鎌倉台商店街にある喫茶店 インスタ