★自動車と人権(36) “コロッセオ道路”の悲劇 残酷!飲酒トラックが児童の列に突っ込む | のむらりんどうのブログ       ~君知るや ふたつの意識~

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2002年9月22日の早朝。目覚めて布団の上に起きあがった瞬間、私は「光の玉(球)」に包まれたのです。以来、「自我」(肉体と時間に限定されたこの世に存在する私)と、「真我」(肉体を超えて永遠に宇宙に実在する私)の、ふたつの意識を持って生きています。

 

 

 

     下校中 2人死亡、1人重体、2人重傷 (千葉県で)

       

 

     事故現場の状況をテレビで観た私は驚愕し、怒りにふるえました。

    ここは「道路」ではなく、古代ローマの“コロッセオ”ではないか。

   あるのは幅約7メートルの車道のみで、歩道がないのです!

 

 そこを、小学生の子どもたちが学校に通う「通学路」としていたのです。とうとう“事件”が起きました。何の罪もない児童が、ライオン(飲酒トラック運転手)に“急襲”され、餌食となったのです

 ガードレールで防御された「通学路」という逃げ場が、そこにはなかった――。残酷な話です。はるか遠くから現代という時代に移っても、無辜の命が無惨に奪われるという現実! 悲しいかな、これが21世紀の日本の姿なのです。

 

 誰も「おかしい」と思わなかったのか。いや、そうは思っても、「どうしようもない」と黙認していたのでしょう。

 

 

 

    事故の経過は、こうです――

             (朝日新聞2021629日朝刊から引用します)

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   児童の列に車、2人死亡 1人重体、2人重傷      

                 運転手、飲酒運転か 千葉

 

 28日午後3時25分ごろ、千葉県八街(やちまた)市八街で、走行中のトラックが市道脇の電柱に衝突し、徒歩で下校中の児童の列に突っ込んだ。県警などによると、下校していたのは市立朝陽小学校の児童で、男女5人が事故に巻き込まれ、うち男児2人の死亡が確認された。残る3人のうち1人が意識不明の重体で、2人は重傷。トラックの運転手の呼気からは基準値を上回るアルコールが検出されたという。

 佐倉署は、近くに住むトラック運転手梅沢洋容疑者(60)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕した。容疑を認め、「左に急ハンドルを切ったところ、電柱にぶつかってしまった。勢いそのままに子どもたちの列に突っ込んでしまった」と話しているという。署は今後、同致死傷や危険運転致死傷の疑いも視野に調べを進める方針。

 朝陽小の校長は28日夕、朝日新聞の取材に「事故に巻き込まれたのは1~4年生らしいが情報が錯綜している」と話した。

 梅沢容疑者の勤務先の南武グループによると、梅沢容疑者が運転していたのは7トントラックで、東京都江戸川区内の工事現場に資材を運んだ帰りだったという。梅沢容疑者は同社の聞き取りに「人が飛び出してきたのでよけたところ、電柱に衝突し、その反動で小学生の列に突っ込んだ」と話したという。

 署によると、現場はセンターラインのない幅6.9メートルの見通しのよい直線道路。歩道はなかった。同日午後3時25分ごろ、近くの施設の関係者から「トラックの事故で、付近を歩いていた小学生がけがをし、挟まれている人もいる」などと110番通報があった。

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                   +

 

 

 

 

 どうして、このような「危険極まりない道路」が放置されたままだったのか。「疑問」が次々と湧いてきます。責任者はどう答えるのでしょう。

 

 

  私は、「責任者」へ問いたい――

 

 ■ 親御さんへ

   親御さんに問いたい。危険な道路と分かっていながら、よくもまあ、

   自分の子どもを学校へ通わせていましたね。

  子どもの安全を守るため、学校や教育委員会に「白線を引きなさい」

   「ガードレールを設置しなさい」といった要望をどうして出さなか

   ったのでしょうか? 親の怠慢

 

 ■ 学校へ

   校長はじめ学校関係者は、歩道もない車道を「通学路」とすれば「危

   険極まりない!」という認識はなかったのですか。教育者、いや人間

   として無責任。「自分たち教師は(たぶん)クルマを利用しているの

   で被害者となることはない。子どもには危険が及ぶかもしれないが…

   と思っていたのでは。

  常識的に考えれば、学校側はこう思うはず。「ここはあまりにも危険

   なので、通学路として児童には絶対利用させられない」。だとすれば、

   千葉県や八街市、教育委員会などにどうして掛け合わなかったのか。

    もし過去に、要望して受け入れられなかったのなら、「通学バス

   を巡回させるなど安全を担保する措置をどうしてとらなかったのか。

    学校の無作為、怠慢

 

 ■ 関係行政機関へ

   教育委員会、千葉県、八街市などの自治体、警察、陸運局などはどう

   していたのだろうか。「田舎はこんなもの」「設備をするカネがない」

   「事故が起きないことを祈るのみ」と、見て見ぬふりを決め込んでい

   た? 行政機関の無作為、怠慢

 

 ■  国へ、とくに文科省へ

   6月29日の「テレ朝ニュース」を見れば、萩生田文科相は「飲酒が

   事実なら怒りを禁じ得ない」と発言した。

  ➡ただただ、運転手を責めていた。それは分かるが、こんな(現場の)

   状況を見逃している当の文科省や学校の責任をどう考えるのか。私は

   そのことに「怒りを禁じ得ない」。国の無作為、怠慢

 

 ■ マスコミへ

   「二度とこんな事故を起こしてはならない」――新聞やテレビの常套

   句です。事故が起きてからいくら詳しく報道しても命は救えない。こ

   れほどひどい「危険な場所」なのだから、繰り返し繰り返し「現状」を

   世に訴え、行政を動かさないと。メディアの怠慢

 

  ◎ともかく、すぐに実行することは、白線を引く、ガードレールを設置することは当然として、クルマは一方通行にするか、道路の入り口に簡易信号機を設置して「上り下り交互使用」とする。さらに進めるなら、道路両側にある畑の一部を地権者から買い入れ、「歩道」とするといった案が考えられるでしょう。

 

                   +    

 

 改めて「現場の写真」を見て私が思うことは。

  道路の主(あるじ)は「クルマ」だという意識しか国民にはない、という

  ことです。同時にそこに存在する「人間」は塵芥(ちりあくた)と同等の

  価値としか見られていないのです。この状況を放置しているわれわれ国民

  すべての責任です。

 

  

    あゝ いずれにせよ! 

 

     一日も早く、現代の<コロッセオ道路>を撲滅しなければ!

 

      そう、2000年前の方がもっと安全だったと言われないために!                

 

 

                                                        (記 2021.6.30 令和13