前回は、「ジェネリック」の話を取り上げましたが、最近気になって仕方がないのが新聞広告に大きく掲載される<薬や健康診断について>の「本を書くお医者さん」や「週刊誌」のことです。えげつないタイトルや、あまりにもセンセーショナルなコピーが羅列しているので、びっくりします。
これ以上進むと、私も『お医者さんを診る』といった本を書こうかな、と思ってしまうほどです。ここ10日ばかりの間に掲載された中から、その一部を紹介します。
(いずれも朝日新聞・大阪本社版から)
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■[2017年2月21日(朝刊2面)]
医学博士 石井 光
『医者の罪と罰』(幻冬舎 1100円)
医者には医者の都合がある。医者の言葉を頭から信じるな!
「抗がん剤しか方法はない」という医者
「あとはサイバーナイフしかない」という遺伝子治療の医師
検査画像を見て「心臓大の転移がある」と脅す医者
治療のチャンスを奪う主張
「がんビジネス」というべき医療界の闇
医者はいったい何から目をそむけているのか
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■[2017年2月22日(朝刊3面)]
近藤誠がん研究所所長
『健康診断は受けてはいけない』(文春文庫 740円)
次の検診を受ける前に必ず読んでください!
僕は、慶応病院勤務の40年間、一度も健康診断を受けなかった。
理由は、有害無益だからだ!
○「血糖値」を下げれば下げるほど死亡率は高まる
○「大腸ポリープ」は放置してもがんにならない
○「降圧剤」は認知症、脳梗塞のリスクを高める
○「糖質制限、玄米菜食、肉食制限」で死亡率は高まる
○ 米国では「前立腺がん検診」を受けないことを推奨
○ スイスでは「乳がんマンモ検診」の廃止を勧告
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■[2017年2月27日(朝刊3面)]
長尾和宏医師ベストセラー(日本尊厳死協会 副理事長)
2000人の最期を看取った医師だから言えること。
『痛くない死に方』(ブックマン社 1000円)
死ぬとき、人はどうなるのか?
● がん終末期の場合
● 老衰の場合
● 臓器不全症の場合
● 認知症終末期の場合
● 人工透析の場合
● 安楽死の真実…今まで誰も言わなかった
『薬のやめどき』(ブックマン社 1300円)
5種類類以上の薬を飲んでいる人、必読!
「高血圧の薬」「糖尿病の薬」「コレステロールの薬」
「骨粗しょう症の薬」「睡眠薬」「抗不安薬」「胃腸薬」
「抗生物質」「抗認知症薬」……
薬の種類が増えるたびに、健康長寿から遠ざかる!
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■[2017年2月27日(17面)]
『週刊現代』(3/11 430円)
病気は早く見つけるほど早く死ぬ
医者が患者に絶対言わない「不都合な真実」
だから健康診断は受けないほうがいい
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~ つづく ~