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宝島社の<企業広告>
樹木希林さんの「死ぬときぐらい 好きにさせてよ」
(2016年1月5日・朝日新聞朝刊掲載)
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2015年度の「第64回朝日広告賞 広告主参加の部」に宝島社の企業広告が最高賞に選ばれ、2016年7月20日の朝日新聞朝刊に発表されました。
私はその広告を見たとき、驚きとびっくりで、すぐさまこのブログに感激のことばを載せました。(2016年1月16日「*随想*(12)樹木希林さんの広告にびっくり、そして拍手」)
その内容は、ブログを読んでもらえば分かるのですが、「美的、詩的、視覚的、芸術的、哲学的、宗教的、人生論的…にも最高の“作品”でしょう」と感激の賛辞を呈しています。
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そして、その発表があった同じ日の朝刊5面に、次のような「全面広告」が載りました。地味な構成でしたが、これまた、その内容に感動しました。
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人生に、文学を。
文学を知らなければ、目に見えるものしか見えないじゃないか。
文学を知らなければ、どうやって人生を想像するのだ(アニメか?)
読むとは想像することである。
世の不条理。人の弱さ。魂の気高さ。生命の尊さ。男の落胆。女の嘘。
行ったこともない街。過ぎ去った栄光。抱いたこともない希望。
想像しなければ、目に見えるものしか知りようがない。
想像しなければ、自ら思い描く人生しか選びようがない。
そんなの嫌だね。つまらないじゃないか。
繰り返す。人生に、文学を。
(一年に二度、芥川賞と直木賞)
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このコピーも、いいですねぇ。
人生は想像することで、「その生」を寿ぐことが出来るのです。
と考えながら、
蜀山人(大田南畝)を真似て、狂歌を一首。ごめん。
~人生に想像力と文学を それにつけても金の欲しさよ~
(記 2016.7.22 平成28)