断罪。 | 野村's Blog(仮)
10/22 SPIRAL MOON
まわた日記投稿分、改。

思えば、初めてSPIRALに参加したのは10年前の冬、「サクラソウ」。

2006年2月に客演した舞台を秋葉さんがご覧になっていて、後に声をかけて頂いた。

ザムザ阿佐ヶ谷での僕自身最初でおそらく最後の公演。
本番中は真っ暗な楽屋が印象的。
その暗い楽屋でギリギリまで懸命に台本と格闘しているひよっ子には、10年後のことなんて…。

無論、僕や秋葉さんを取り巻く状況は大きく変わっているのだが。


今回、顔合わせが行われた稽古場は、各所ある中名前を聞いてもぴんとこない稽古場。
駅を降りてもうすぼんやり。
いらない寄り道をし、会場を見つけた途端、一気に10年前の苦い思い出が逆流した。

「オープニングの二人!出来てないから表で稽古してきて!」

寒い暗闇の中、
どうしようかぁ…
なんて大朔氏とぽつねんと。

本日の稽古場も演出家の厳しい駄目出しというよりは最早断罪に近いものに出演者が懸命に食らいつく。

変わらず良い稽古場だ。

仕上がりをどうぞお楽しみに。


◆公演のご案内◆

SPIRAL MOON
『荒野ではない』

作:波田野淳紘(劇団820製作所)
演出:秋葉舞滝子

むかし、海賊になりたい少女がいた。
少女は生きて、恋をして、書き、子を産み、育て、死んだ。

少女は、ことばをつむぐ場所を用意した。
「青鞜」と名づけられたその雑誌に、多くの女性が集まった。
嘲笑され、痛罵され、石を投げられながら、息をするように、ことばを書いた。

――虐げられ、搾取される者は、ことばを知らねばならぬのよ、わたしはここにいる、
わたしはここにいるって、言ってごらん、弱くて情けなくて寂しいものは、そうしなき
ゃ、生きることを許されない。

やがて冒険の果て、それぞれの生の軌跡が離れていくまでの、これは群像劇。
むかし、海賊になりたい少女がいた。

出演:
野村貴浩(劇団め組)
河嶋政規(Propeller☆Circus)
大畑麻衣子(楽園王)
坂田周子(劇団AUN)
塩見陽子
渡辺幸司(P-5)
丸本育寿
印田彩希子(劇団820製作所)
秋葉舞滝子

日時:2016年11月23(水祝)~27日(日)
11/23(水祝)19:30~
11/24(木)14:00~、19:30~
11/25(金)19:30~
11/26(土)14:00~、18:00~ 
11/27(日)14:00~
開場は開演の30分前、受付開始は45分前
※開演時間を過ぎますとご入場いただけない場合がございます。

場所:下北沢「劇」小劇場
東京都世田谷区北沢2-6-6
TEL:03-3466-0020

料金:日時指定 自由席
前売:3,500円
当日:3,800円



ご予約は…

http://ticket.corich.jp/apply/76747/nom/

スカートにも風が必要だ。
私じゃないものが私を作る。