長男の成長記録④


インターネットで発達障害を調べ始めた


巡回相談を利用するようになっても、私の中にはまだまだ疑問が残っていました。


そもそも、発達障害って何?


私も夫も、発達障害のことをよく知りませんでした。


そこで、夫婦でインターネット検索を始めました。


今みたいにSNSや動画で、いろいろな情報が簡単に見られる時代ではありません。


それでも、インターネットで調べていくと、


「発達障害って何?」


という、本当に基本的なところから少しずつ知ることができました。


そして、調べれば調べるほど、


「あれ?これ、長男に当てはまる……」


と思うことが出てきました。


もちろん、全部が当てはまるわけではありません。


むしろ、


「これは違うな」


と思う部分もありました。


でも、その中でも特に「これは長男に当てはまる」と強く感じたのが、次の4つでした。


① 人見知りが全くなかった


長男は、赤ちゃんの頃から人見知りがほとんどありませんでした。


初めて会った人に抱っこされても、ニコニコ。


普通なら、


「ママじゃなきゃ嫌!」


となるような時期でも、平気で他の人に抱っこされていました。


当時は、


「人懐っこい子なんだな」


くらいにしか思っていませんでした。


まさか、それが発達障害の特性の一つとして出てくることがあるなんて。


ちなみにこれは、大人になった今も続いています。


人との距離が近い。


これは今でも長男の特徴の一つです。


ただ、これは成長するにつれて、別の意味で私たちを苦労させることになるのですが……。


その話は、また後で詳しく書こうと思います。


② ミニカーと自動車のタイヤばかり見ていた


長男はミニカーが大好きでした。


でも、普通に「車を走らせて遊ぶ」という感じとは少し違いました。


タイヤをじーっと観察する。


ミニカーをきれいに並べて、そのタイヤを眺める。


そして、本物の車のタイヤも大好き。


駐車場に行けば、車を見るために……


寝転ぶ。


いや、そこ寝転ぶところじゃないから!(笑)


当時はそんな感じでした。


でも、調べていくうちに、


「ああ、これも長男の特性なのかもしれない」


と思うようになりました。


この「タイヤをじっくり観察する」という行動は、小学校低学年くらいになると、いつの間にか見られなくなっていきました。


③ 家電や機械にものすごく興味がある


家電系にも、とにかく興味がありました。


親がやっている動作をじーっと見ていて、


「そんなの、いつ覚えたの?」


というくらい、すぐに操作してしまう。


教えていないのに覚えている。


親が一度やっているのを見ただけなのに、次には自分でやっている。


これは便利なようで……


親としては、全然便利じゃないこともありました(笑)。


何度か、携帯電話の決済パスワードを変更する羽目になりました。


「なんで分かったの!?」


ということが、何度もありました。


④ DVDを最後までじっと見る。そしてセリフを全部覚える


DVDを見るのも大好きでした。


一度見始めると、最後までじーっと見ている。


そして2回目以降になると……


全部のセリフを覚えている。


しかも、DVDを見ながら、そのセリフを一緒に言う。


「そこまで覚えるの?」


と、これは本当にびっくりしました。


今振り返ると、これも長男の特徴の一つだったんだなと思います。




こうやって調べていくと、


「長男に当てはまるものがある」


ということが、だんだん分かってきました。


もちろん、今ではこの4つの特徴のほとんどは、消失したり、成長の中で別の形に統合されたりして、当時ほど顕著には出ていません。


でも、①の「人との距離が近い」という部分は、成長するにつれて別の問題として出てきて、私たちはかなり苦労することになります。


それについては、これから長男の成長記録を進めながら、詳しく書いていきたいと思います。


それにしても……


びっくりしました。


正直、それまで私は「見えない障害」があるということ自体を、あまり知りませんでした。


見た目では分からない。


普通に笑う。


普通に遊ぶ。


普通に話す。


でも、よく見ていくと「ちょっと違う」部分がある。


インターネットで調べて、発達障害というものが少しずつ分かってきました。


でも……


ここで、また新しい疑問が出てきました。


「じゃあ、親として何ができるの?」


「私は何をすればいいの?」


発達障害について少し分かった。


でも、その先が分からない。


診断や特性について調べることはできても、


「じゃあ、どう育てればいいの?」


というところになると、途端に分からなくなりました。


そして、ここでまた一つ、つまずきました。


発達障害というものは少しずつ分かってきた。


でも、


「療育って、どこで受けられるの?」


支援してくれる場所はどこにあるの?


何をしてもらえるの?


親は何をすればいいの?


そもそも、どこに相談すればいいの?


調べても、なかなか答えにたどり着けませんでした。


「発達障害を知ること」と「発達障害のある子どもを支援すること」は、別の問題なんだ。


そんなことを、この頃の私は少しずつ感じ始めていました。


そしてまた、


「分かったのに、分からない」


という状態に陥っていくのでした.