- 米食品医薬品局(FDA)は20日、
武田薬品工業(4502.T: 株価, ニュース, レポート)が
開発した潰瘍性大腸炎とクローン病の治療薬
「ベドリズマブ(販売名エンティビオ)」の販売を承認した。
FDAの医薬品評価・研究センター(CDER)幹部は
「これらの病気を完全に治癒する手段はまだ存在しないが、
今回の承認で従来の症状を抑える治療法が十分な
効果をもたらなさかった患者にとっては、
重大な新治療法が提供されることになる」と述べた。
ともに炎症性腸疾患である潰瘍性大腸炎とクローン病は、
米国における患者数がそれぞれ約62万人と50万人強に上る。
ベドリズマブは、炎症発生過程に関与するとされる
インテグリンの悪影響を阻む働きをする注射薬。
FDAによると、重大な感染症や過敏症、肝臓毒性などが最も深刻なリスクだという。