エーザイ株式会社と国立大学法人筑波大学は5月7日、
独立行政法人科学技術振興機構の産学共同実用化開発事業(NexTEP)に
採択されたプロジェクトについて、共同開発を進めていくことに合意したと発表した。
今回採択されたプロジェクトでは、エーザイが創出した
低分子化合物「E6007」の開発を進めることにより、
アンメットメディカルニーズが高い炎症性腸疾患に対する新たな治療法を開拓するという。
新規作用機序を有するE6007
インテグリン活性化阻害による白血球全般の接着・浸潤を抑制する
新規作用機序を有するE6007は、抗炎症作用が期待されている。
筑波大学生命環境系(生命領域学際研究(TARA)センター)の
深水昭吉教授ら研究グループが開発したインテグリン活性化の
新たな検出法を、バイオマーカーとして臨床開発に組み込むことで、
早期のPOC(Proof of Concept)達成と承認取得を目指すとしている。
筑波大学の深水教授とエーザイプロダクトクリエーションシステムズ
ジャパン/アジアクリニカルリサーチ創薬ユニットの
井池輝繁プレジデントはニュースリリースで、
「JSTにご支援いただく本プロジェクトを通じて、
炎症性腸疾患に有効な治療薬および診断法の実用化に貢献したいと思います。
また、このような共同開発をきっかけに、
企業と筑波大学の実質的な産学連携がさらに進展することを望みます。」(筑波大学 深水教授)
「当社では、筑波大学と互いの特長を生かした
基礎・探索研究の連携を継続的に行なってきました。
本プロジェクトを産官学連携の良き成功例とすべく、
日本発の新薬として患者様に一日も早く
お届けできるよう取り組んでまいります。」(エーザイ 井池輝繁プレジデント)
(エーザイ株式会社 ニュースリリースよりそれぞれ引用)