武田薬品は1月8日、ヒト化α4β7インテグリンモノ
クローナル抗体vedolizumab
(開発コード:MLN0002)について、中等度から重度の
潰瘍性大腸炎・クローン病を対象に
国内フェーズ3(P3)を開始したと発表した。
同薬は武田薬品の子会社であるミレニアムが
創製し、海外では2013年3月に欧州で、
6月に米国で申請済みとなっている。
Vedolizumabは、炎症性腸疾患の発症プロセスに関与する
α4β7インテグリンに特異的に結合する。
α4β7インテグリンの細胞接着分子への結合を
阻害することで、特定リンパ球の
消化管細胞浸潤を阻止する。
試験は、多施設ランダム化二重盲検比較試験として
潰瘍性大腸炎やクローン病の導入療法および
維持療法における同薬の有効性と安全性を検討する。
主要評価項目は導入期10週目の改善率と
維持期60週目の寛解率。
現段階では、19年中の試験終了を予定している。