大腸がん、血液検査で早期特定 | IBD Life +α

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クローン病とは長~いお付き合いになりました。

強がらないとやってらんない~
ここでは本音で愚痴ってバランス取らせてもらっています。

色々とありますが経験は力なりで学ばせてもらってます。

血液検査により、がん化する前の大腸ポリープや大腸がんの

患者を高い確率で特定する方法を、

三重大大学院消化管・小児外科学講座の問山裕二助教(43)ら

の研究グループが見つけた。

米国の病院との共同研究で、米医学誌の電子版に発表した。

症状の初期の段階から患者を発見することができ、

生存率向上につながることが期待される。


 一般的に大腸がんは、健康診断などで

便に血が混じっているかどうかから調べることが多い。

血が混じるのはさまざまな理由があるため、

正確さが課題となっていた。

従来の血液による腫瘍マーカー検査は、

進行がんの転移や再発を診るには有効だが、

がんかどうかを診断するには不向きで

大腸ポリープを判別することもできないという。


 問山助教は米病院に留学中、

大腸がん組織から「マイクロRNA-21」と呼ばれる

ごく小さなRNA(リボ核酸)が血液中に分泌されていることを発見。

三重大病院の患者ら日本人約300人分の血液を調べた結果、

大腸ポリープ患者と大腸がん患者の血液中の血清には、

健康な人の3~6倍のRNAが含まれることを確認した。


 解析したところ、82%以上の確率で大腸ポリープ患者を、

92%以上の確率で大腸がん患者を判別できた。

 問山助教らは「留学先の米病院で近く治験が始まる見通しで、

2~3年後の実用化を期待している」と話している。