川口市に今月、脂肪を抑え、消化が良く、刺激の少ない総菜を並べた弁当店が開店した。
クローン病の患者自ら食事療法で実践する
「煮る、焼く、蒸す、あえる」が調理の基本。
油を使わない食生活の提言の場でもある。
店主は「病気と付き合って31年」と言う山口泰博さん(50)。
都内の会社を早期退職して挑んだ。
昨年11月、主に交流サイト「フェイスブック」で活動する
「クローン病・潰瘍(かいよう)性大腸炎 難病支援プロジェクト」を立ち上げた。
目的は病気を知ってもらうことと、患者が不便に感じる日常生活の改善。
弁当店もその一環だ。
「社会貢献と利益追求を同時に。つながりを広げる好機にしたい」と話す。
店名は「from19」。
19歳に発症し、病名が特定される41歳まで8回の入退院を繰り返した。
いまも2カ月に1度の検査と投薬を続ける身だ。
「難病を背負う人生だが、少しでも前向きに」との思いを込めた。
不動産会社だったビル1階の約40平方メートルを改装した店舗は、
営業とプロジェクトの実務拠点。病気を説明するポスターも掲げた。
◇揚げないコロッケ・油使わぬ酢豚
病人食ではない工夫を凝らし、健康食として食べてもらうのが主眼だ。
揚げないコロッケ、油を使わない酢豚、魚の焼き物や野菜の煮物。
小分けしたあえ物などが総菜ケースに並び、自由に選ぶこともできる。
求めに応じ、照り焼きチキンやオムライスなども作る。
例外的に炒める場合は少量のエゴマ油を使う。
事業所などへの配達や出勤前に詰める「マイ弁当箱持参計画」も始動した。
今は家族の手を借りるが、将来は患者の雇用の場にもしたい。
「ビジネスでは競合の出現を拒みますが、逆に大歓迎。思いだけでは世間に伝わりません」
店舗はJR川口駅に近い川口西公園脇の川口市川口4丁目。
午前6時半~午後8時で年中無休。
連絡は同店(048・299・5169=11日に設置予定)。
うちらにとってはすごく嬉しいね
飲食店に勤めてた頃は
私もCDの方が外食できるお店をやりたいなぁ・・・
なんて思ったりもしたんですけど
こういったお店が増えると嬉しい