喫煙はさまざまな健康被害をもたらすことが指摘されているが、
女性の喫煙は消化器系の難病、クローン病や潰瘍性大腸炎のリスクを高めると、
米ハーバード大学医学部のLeslie M. Higuchi氏らが、
米医学誌「American Journal of Gastroenterology」(2012; 107: 1399-1406)に発表した。
現在喫煙している女性ではクローン病リスクが2倍になったという。
Higuchi氏らは、米国の女性看護師を対象とした
大規模研究に参加した22万9,111人を対象に、
喫煙や禁煙とクローン病(関連記事)、潰瘍性大腸炎(関連記事)のリスクとの関係を検討した。
追跡期間は18~32年で、追跡中のクローン病発症は336人、潰瘍性大腸炎発症は400人だった。
解析の結果、喫煙経験がない女性と比較したクローン病リスクは
現喫煙者で1.90倍、元喫煙者で1.35倍だった。
喫煙指数(pack-year=1日に何箱のたばこを何年間吸い続けたか)の増加は
クローン病のリスク上昇と関係し、禁煙によってリスクは緩和された。
対照的に、潰瘍性大腸炎のリスクは現喫煙者(14%減)よりも
元喫煙者(56%増)の方が高かった。
同リスクは禁煙後2~5年が3.06倍と特に高く、
禁煙から20年たってもリスク上昇が認められたという
そうなんだぁ・・・
喫煙が体にいいわけないもんね
発症が10代だったから喫煙するなんて思いも
全くなかったけどねー