基本的に、すべての臓器、組織にがんが発生します。
私たちの体は、それぞれ固有の働きをする
臓器固有細胞と、それを支持する組織からなります。
がんは、造血器でできるもの、
上皮細胞でできる「癌(がん:癌腫cancer,carcinoma)」と
非上皮性細胞(間質細胞:支持組織を構成する細胞)からなる
「肉腫(にくしゅ:sarcoma)」に大きく分類されます。
まれに、1つの腫瘍の中に両者が混在する
「癌肉腫」というものも発生します。
発生頻度は、肉腫に比べ癌腫のほうが圧倒的に多く発生します。
造血器でできるものには、
白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫等があります。
上皮細胞でできるがんの代表的なものには、
肺がん、乳がん、
胃がん、大腸がん、
子宮がん、卵巣がん
頭頸部のがん(喉頭(こうとう)がん、咽頭(いんとう)がん、
舌(ぜつ)がん等)等の「癌」があります。
一方、肉腫の代表的なものは、
骨肉腫、軟骨肉腫、横紋筋肉腫、
平滑筋肉腫、線維肉腫、脂肪肉腫、
血管肉腫等の「肉腫」があげられ
発生した組織名が冠されています。
造血器がんを除くと、
そのほとんどはかたまりをつくって増生するので、
固形腫瘍(こけいしゅよう)と一括して呼ぶこともあります。
ひらがなの「がん」は
悪性腫瘍全体を示すときに用いられ、
上皮性腫瘍に限定するときは、
漢字の「癌」という表現を用いることが多いようです。
悪性腫瘍(がん)の特徴に
以下の3つがあげられています。
1)自律性増殖:がん細胞はヒトの正常な新陳代謝の都合を考えず、
自律的に勝手に増殖を続け、止まることがない。
2)浸潤と転移:周囲にしみ出るように広がる(浸潤)とともに、
体のあちこちに飛び火(転移)し、
次から次へと新しいがん組織をつくってしまう。
3)悪液質(あくえきしつ):がん組織は、他の正常組織が摂取しようとする栄養を
どんどん取ってしまい、体が衰弱する。
良性の腫瘍は上記の「自律性増殖」をしますが、
「浸潤と転移」、「悪液質」を起こすことはありません。
増殖のスピードも、悪性腫瘍に比べるとゆっくりしています。
臨床的には、圧迫症状を来すことはありますが、
外科的に完全切除すれば再発することはありません。
代表的な良性腫瘍として、
子宮筋腫があります。
その他、卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)、
皮様嚢腫(ひようのうしゅ)等があります。
ただし、良性腫瘍の中でも
脳腫瘍のように発生部位によっては
重篤(じゅうとく)な臨床経過を来すものもあります
悪性腫瘍(がん)の特徴に
以下の3つがあげられています。
1)自律性増殖:がん細胞はヒトの正常な新陳代謝の都合を考えず、
自律的に勝手に増殖を続け、止まることがない。
2)浸潤と転移:周囲にしみ出るように広がる(浸潤)とともに、
体のあちこちに飛び火(転移)し、
次から次へと新しいがん組織をつくってしまう。
3)悪液質(あくえきしつ):がん組織は、他の正常組織が摂取しようとする栄養を
どんどん取ってしまい、体が衰弱する。
良性の腫瘍は上記の「自律性増殖」をしますが、
「浸潤と転移」、「悪液質」を起こすことはありません。
増殖のスピードも、悪性腫瘍に比べるとゆっくりしています。
臨床的には、圧迫症状を来すことはありますが、
外科的に完全切除すれば再発することはありません。
代表的な良性腫瘍として、
子宮筋腫があります。
その他、卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)、
皮様嚢腫(ひようのうしゅ)等があります。
ただし、良性腫瘍の中でも
脳腫瘍のように発生部位によっては
重篤(じゅうとく)な臨床経過を来すものもあります