ゴミ
父は我が家のゴミ大使である。
暇さえあれば家中のゴミ箱を見て周り、ゴミがあれば即座に回収し、我が家のゴミステーションである物置へ持って行く。
その回数が半端ではないため、毎度物置へ行く父を見ては母が、「物置大好きだから住めばいい」的な事を言い放つ始末である。
7月からゴミが有料になり、ゴミ大使は俄然張り切り仕分けだしている。
おそらく、ゴミの分別下手な母に父が軽く注意したのではないかと思われるのだが、ついに母は早くも禁断の一言と思われる、「どうでもいい」を言ったらしい。父情報である。
それを聞いた私は、この時代にそれを言ったというのが、我が母ながら恐ろしいと心から感じた。
母が捨てるゴミは父が全て分別して捨てている。
せめて私くらいはきちんとせねば。
