雨のせい | のむりんのブログ

雨のせい

友人宅から帰ろうとすると雨が降っていた。

自転車で来ていた私は、置いていくと取りに来るのが億劫なので、なるべく乗って帰る方向で考えていると、「傘をさしていない人もいるから、自転車乗っていけるんじゃない」との友人の言葉に乗り、自転車を乗って帰る事にした。


「あー大丈夫だ行ける行ける」と、雨の中出発したのはいいが、次第に雨足は強まり、風まで吹いてくる始末である。そして到着地までまだ距離もあり、道半ばである。

「失敗したかも・・」と思ったが、道端に自転車を置いていく訳にもいかず、もう無心で乗るしかなくなった。


前日の裏参道のお祭りではしゃいで飲み食いしたのも、夜にレストランで食事したのも急に遠い記憶である。楽しかったあの時が懐かしい。もう二度とあんな楽しい事はないのかも。でも何としても家までは帰らないといけない。頑張れ私。


しょうもない悲壮感に駆られながらやっと到着地である。


ずぶ濡れで何もかも嫌になり、格好も何もどうでもよくなってしまった。

眼鏡をかけていたのだが、雨を拭く事もなくそのままで、服も濡れたまま、うっすら臭いそうなくらいの汚さであったが、それもお構いなしである。

やろうとしてた事を全部やめて、寝る事にした。


雨に打たれると全てのやる気を削がれる事が分かった。

これからは雨の日にふらふらと出歩かないと固く誓った。