Tバック
セールが始まったのでふらふらと買い物に出掛けた。
色んなものを取ってはみるが、入らないわ似合わないわなので、「洋服はあきらめた」と、下着を買う事にした。
ブラジャーとパンツのセットを数セット、購入する為にレジへ行くと「こちらのセットだけTバックになりますがよろしいですか?」と言われてしまった。
Tバックは好きではないので、「えー・・」と思ったが、ババアだからTバックはかないと思われるのもシャクなので、「はい、それでいいです」と、「いつもはいてますけど?」的な感じで答えてみた。まだまだ若い者には負けられぬ。
そんな一連の話を男性のお客様に話すと「・・あの、今スパゲッティ食べてるんですけど・・」と、私のTバックの話を耳にしたお客様は急に食欲を無くし始めた。
「あ、そうですよねえ、すいませんすいません」と、話題を変えねばと今度は、最近装着している黒目が大きくなるコンタクトの話を私は始め、「全然変わらないんですよね、あたし黒目が大きいみたいで」と、今度は「黒目が大きくて可愛い」的な発言を始めた私に、「・・もうその辺で勘弁して貰えますか・・」と、お客様は完全にノックアウト状態であった。
しまいにはそんな話を延々とお客様に聞かせたばかりに、最終バスを逃してしまったのだ。
「考えたくもないオマエのTバックの話のせいで、バスに乗り遅れた」と訴訟問題になってもおかしくない。アメリカなら十分に有り得そうである。
チカが休みだったので、張り切ってお客様と話すとこれである。
気をつけねば。
