生まれて初めて、
生バレエ観ました。
上野水香さんと、
東京バレエ団の公演です。
いやあ～！凄かったです！！
（・・・って、語彙なさ過ぎ～）
圧巻は、
最後のボレロ。
中央の、赤い円卓の上に立つ水香さん。
ボレロのリズムに乗り、
最初は、
彼女の右手
左手・・・と、
その動きだけ、
ライトが映し出します。
（ほとんどピンポイントなので、
ライトで動きを追うのは、
至難の業なんだろうな～と思いながら・・・）
次第に全身が映し出され
「メロディ」と呼ばれる
男性ダンサー達が、
方形に、位置しているのがわかります。
かつて、
ジョルジュ・ドン
シルヴィ・ギエムと
何度も、何度も、動画を観て
頭に焼き付いている
ひとつひとつの動き。
音楽が進むにつれ、
次第に、
彼女の動きも、複雑に
大きくなっていきます。
四人、
そして、また、次の四人・・・と、
制御された動きで、
中央に歩み出る
男性ダンサー。
制御された振り付けの中にも
エロチシズムを感じます。
人間の肉体への賛歌
情念
赤い髪を、
振り乱して踊る
水香さんが美しい・・・
やがて、
男性ダンサー達が
円卓をすべて囲み
大団円、
天を仰ぐように激しく踊り
音楽と共に
一気に
果てて堕ちる。
凄いものを観た。
会場は、割れんばかりの拍手に包まれました。
あちこちから聞こえる、「ブラボー！」
わたしも、一回だけ叫びました！
わたしは、３階でしたが、
１階のお客さん達が
総立ちしているのが見えました。
この水香さんの姿を隠してしまっては、
後ろのお客さんに申し訳ないので、
わたしも、三秒だけ
スタンディングオベーションをしました。
そういえば、
彼女も、同じ道を夢見ているのでしょうか。
ママに連れられて観に来ていた
小学生と思われる女の子。
「鳥肌が立った～！」って
言ってました。
いい体験をしたね～！
何度も何度も
カーテンコールに応えてくれる
水香さん。
もう、終わりだろう・・・と思わせては、
また、出てきてくれる～～～
ちょっと、首を傾げた水香さん、
かっわいい～～
投げキッスまで、
プレゼントーーー
水香さんの魔法に
かかりました～～。
わたし、知らなかったのですが、
上野さんは、もう、ずっと何年も、
この「ボレロ」を演じてこられたのですね。
お若い頃の、「ボレロ」を
ユーチューブで観てみたのですが、
今の方が
断然、好き！！
なんでしょね。
この演目は、
人間性そのものがむき出しになる？
味・・・というか
年輪・・・というか
４５歳という年齢を迎えられ、
肉体として
決して最高の状態というわけではないのだけれど・・・
なんだろう、
この感じる
良さは。
「芸術って、いい」
あらためて感じました。
水香さんの「ボレロ」
また、いつか観たいです。