BRING ON THE GIANTS

BRING ON THE GIANTS

映画のレビューばかり。
駄文です。睡眠導入剤。

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同名小説の映画化タイトルです。

精神科医である鷲谷真梨子は、頻発する爆弾事件の重要参考人である鈴木一郎の担当に。
徐々に明かされていく鈴木一郎の過去に驚愕しつつ、鷲谷は鈴木一郎の本質に近づいていく。

のもうののブログ-脳男1


ちょっと前に観たのですが、とりあえずレビュー
微妙にネタバレなので注意(小説・映画ともに)

まずじぶんは映画を観る前に小説を読んでいました。
小説は面白いのですが、鈴木一郎について、周りの(主に鷲谷)の視点で淡々と進むので、
このまま映画化したら間違いなく 「眠る」 と思っていました。

が、

そこは構想10年(!)という長期間で、あたためていたという監督。
原作の良いところを残しつつ、良い感じでぶち壊しています。

一番の違いは、爆弾魔 緑川。

小説の緑川は 男。影が薄い。2・3行でその死が伝えられる。
といった可哀想なキャラで、脳男こと鈴木一郎の引き立て役以外なにものでもなかった 気がします。
ところが映画ではブチギレエキセントリックボマー(女)に変化し、
二階堂ふみさんが華麗に演じています。
いやーこの緑川が良いんですよね。
一見眉毛のない不良少女。ビッグスクーター(だったかな)に乗る姿も様になってました。
しかしその正体は爆弾魔。日本映画史上最大級の火薬量で、ドッカンドッカンと人を殺します。
やり方も動機もむちゃくちゃで無慈悲、容赦ない というかネジはずれちゃってます。
ただネジない割に頭が良く、警察は後手後手を踏んでばかり。痛~

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更にこの緑川を狂信的に崇拝する水沢ゆりあという相棒も登場
ショートカットで中性的な印象の美人ですが、やはりむちゃくちゃ。。
二人でBonnie and Clydeよろしくパーフェクトワールド。
(途中でこの人のナース姿あるのだけど、最初誰かわからなかった)

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この緑川の変身だけで小説より大分華やかになった印象です。
前述の10年ってこのキャラと爆発シーン作りあげる時間がほとんどだったんじゃ。。

主人公鈴木一郎についてですが、
生田斗真さんがセリフも少ない中、鈴木一郎を演じきっています。
不気味かつかっこ良いって思えました。
小説はもう少ししゃべるのですが、しゃべらない方が良いかも(笑)

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ここからは完全なネタバレなので観てない人は注意
⬇⬇⬇反転⬇⬇⬇
あくまで私感ですがまず新米。。なんであの流れで死ななきゃならなかったのか。。
救いのない映画ってあまり好きじゃないので甘いっちゃ甘いのですが
そこから車でひかれまくるシーン
あれはギャグにしか思えず(本当は感動的なシーンだと思うけど。不謹慎ですかね。笑いこらえている人多かった様な)急に脱力して、現実に引き戻され。。
緑川の死、エグっちゃんと鈴木の決別とかどうでも良くなってしまいました。
また鷲谷(松雪泰子さん)に絡む映画のみの演出・ストーリーがあったのですが
これも微妙でした。
鷲谷が子供殺しで捕まっている志村って患者と、自分のお母さんを会わせようとして、最後ダメになるってところ。
じぶんは精神病について無知ですし、鷲谷を表現するうえで必要だったのかわかりませんが、うーん 「笑う」落ちも含めてよくわかりませんでした。
⬆⬆⬆反転⬆⬆⬆

これを含めてもう一回観たいと思えるところもあるのですが、エグいシーンも多いので微妙。。
ただ緑川と火薬量は必見なので、SAWとかOKな人はオススメです。

良い映画です。