
黒いマントのその人は、毎日毎日、黒いマントをはおってます。
世の中にはたくさんの色があるのに、温かくなる春も、暑い夏も、黒のマント。
いったいどんな人なんだろう。
気になって、気になって、その人のやること、なすこと、目で追っていました。
気になっていたことが、不快になっている自分に気づき、
いつのまにか、黒のマントのその人を見ると、私はとても苦しくなっていました。
苦しくて、苦しくて、私は、カウンセリングでその事を相談したんです。
そうしたら、
ある日、黒いマントをはずしたその人をみることが出来ました。
驚きました。
マントの中にいたのは小学生の私だったんです。
その小学生の私は、母親からこんなことを言われていました。
「派手な洋服はいけません。」
「赤なんてとんでもない!」
赤の洋服は着ちゃいけないんだ。
派手な洋服はダメなんだ。
そんな私がマントの中にいました。
こんな昔の出来事、ずーと忘れていました。
でも、母親からの言葉を、私は心のどこかでしまいこんでいたみたいなんです。
もう忘れていた出来事だけど、それが黒いマントとして、私を不快にしてたんです。
黒いマントをはおっている人を見た時は、ぜんぜん自分の過去のことなんて思ってもいませんでした。
それに気付くことが出来たのは、カウンセリングです。
誰かに対して思ってしまう気持ちは、実は自分の過去の体験したこと、そういうことだったんだって。
カウンセリングってすごい!って実感した瞬間でした。
母のことは大好きなんですよ。
母の言葉が、その時の自分の心に深く残ってしまった。それだけです。
お読みいただきありがとうございました。
カウンセラー 滝澤典子
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