今回は、ジェシカチャスティン主演の冷酷な女性ロビイストの活動に着目した映画「女神の見えざる手」を紹介していきたいと思います。

まず、ロビイストとは何かを説明します。

ロビイストとは特定の団体の利益を代表して政治家に働きかけることで有利な政策の立案や棄却などをさせる人たちのことを指し、いわゆる政治を裏で動かす暗躍者みたいなものです。

 

そしてこの映画においては、ジェシカ・チャスティン演じる女性ロビイスト、ミススローンの銃規制法案を巡るロビー活動が物語の中心になっていきます。

サンローランはとても卓越した腕前の持ち主で、その影響力の大きさから多くの政治家たちが畏敬の念を抱くほどです。そんなミススローンに対してある日、大手銃会社から議会で審議中の銃規制に関する法案を可決させてほしいという依頼を受けます。しかし、彼女はその依頼をはねのけ、それどころか新たな事務所に移り、そこで銃規制法案可決のためのロビー活動を展開していくことになります、

彼女は新天地で銃会社という大企業を相手に一切ひるむことなく、容赦なく攻撃を仕掛けていきます。その全体を見通して常に相手の行動を予測しながら戦っていく彼女の戦い方はまるで超高性能AIがチェスをしているかのようです。しかし、彼女のそのやり方はときにとても冷酷なもので、味方のなかでも批判的になるものが出てきます。それでも彼女は自分のやり方を貫き通し銃規制法案可決を目指しあらゆる手を使い戦っていく。そして事態は思わぬ方向へと進展していくことになります。

 

 

ロビイストというある意味では表舞台には出ない闇の活動ですが、ミススローンという一人の冷酷無比な人物を通してその活動の壮絶さや闇深さというのがよく表れていたと思います。

また、ジェシカチャスティンの演技がとてもうまく、加えて物語がとてもスムーズに展開していくためロビイストたちの高度な頭脳戦を最後まで飽きることなく楽しむことができます。

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