昆明で2日目の朝を迎えました。スケジュールが毎日,いや数時間を経ず変わります。

昨日は強大な衣料・雑貨の卸・小売市場を見学した後,雲南民族村に行きました。当初は昆明に一泊して調査地に向かう予定だったのが,空港から直行したため,余裕日ができたためです。衣料・雑貨の卸・小売市場は昆明中心部から車で30分ほどのところにあります。数ヶ月前に開業したそうですが,広くて,大きくて商品の数に圧倒されます。館内はきれいに清掃されていますが,壁や柱にすでに傷みが出ていて,中国らしさが垣間見えます。



当初は農産物卸売市場の見学とCheng先生から聞いたはずなのですが,通訳との意思疎通が悪いのか,この場所に来たのでした。私たちは早々に引き上げ,次に雲南民族博物館に向かいました。しかし,博物館は月曜休館のため,入館できず。仕方なく,隣の雲南民族村に入場したのです。トホホ。

私は3年前もこの民族村を訪れているのですが,ずいぶんと様子が変わっています。まず,入り口が違っていて,最初はこことは違うと思ったぐらいでした。そして,村に入るまでのプロムナードに様々な民芸品や雑貨を売る店が開店していました。
しかし,中に入るとほぼ一緒です。すべて見るには3日かかるとCheng先生は言いますが,3日もかけて見るところはないように思いました。

私はお気に入りの納西(ナシ)族の村を再訪しました。ここにはトンパ文字の民芸品があり,いくつかお土産に買いました。以前,トンパ文字を書いていた老人に代わって若者が賢明に文字の勉強していました。

民族村を出ようとしたところ,一転空が暗くなり激しい雷雨となりました。しばらく雨宿りしましたが,こちらの天気は変わりやすいのが特徴のようです。

夕食はCheng先生夫妻と静かにゆっくり食べるつもりだったのですが,バスと徒歩でホテルからかなり離れた場所のフードコートで食べることになりました。ここには数え切れない飲食店が軒を並べて,自由に食べ物を注文するところです。若い客引きが自分の店の料理をしきりに勧め,一時の新宿の歌舞伎町みたいです。周りを見ると若い人たちが多く,私たちのような年配者は少ないようでした。



雲南省は少数民族が一番多く住む省です。また,ベトナム,ラオス,ミャンマーと国境を接しているため,昆明は多種多様な人種・民族や文化や食が混じり合うカオスの地です。臭豆腐や竹に入ったおこわなど初めて食べるものを食しながら,自分は落ち着いたところがやっぱ合っているなと感じたのでした。

今日は雲南民族大学のK先生と本学との研究交流について打ち合わせをした後,雲南民族研究所との学術交流の予定です。Hさんと二人で講演します。気が重い。