
いま,サクラメントにいます。昨晩遅く着いたので,暗くて正確な街の様子は分かりませんが,緑が多く落ち着いた街のようです。
今朝も朝4時に目が覚め,テレビのニュース番組を見ながらメールチェックをしています。天気予報が繰り返し流れていますが,サクラメントの最低,最高気温が56/86と表示しています。摂氏の気温に慣れている私たちは,華氏の気温がどのくらいなのかたちどころに実感できません。そこで,アメリカに30年以上住んでいる通訳のKさん(日本人)に聞いたところ,自分も華氏から摂氏に変換して気温を読んでいるといいます。その変換方法は(華氏の気温-32)÷2×1.1が一番簡単だそうです。
その変換式に今日の気温を代入すると,それぞれ13.3℃/29.7℃になります。サンフランシスコよりもかなり高くなりそうです。
さて,昨日は2つのFMと1つのCSAを調査しました。興味深かった二つの団体を紹介します。
一つはサンフランシスコのフェリーターミナルを改修したのを契機にして,いまの場所に引っ越したFerry Plaza Farmers Market です。このFMを管理しているのがNPOのCUESAです。

このCUESAが目指しているのがsustainable agrictulture (持続可能な農業)です。CUESAのミッションは,Ferry Plaza Farmers Marketの運営と教育プログラムを通じて持続可能なフードシステムを支援することだそうです。そのミッションを実現するために,FMに出店する農場を選定する際の基準の一つに社会的公正があったのには少し驚きました。具体的には農場労働者に対しては,ビザを持っているか,健康保険を加入させているか,賃金は幾らか,など不法滞在者の低賃金労働に依存していないことを明らかにする内容です。HPも充実していますし,多くの資料をいただきましたので帰国後ゆっくり分析したいと思います。
もう一つはFull Belly Farmです。ここは本学の大学院生Tさんが2年間のアメリカ農業研修中にこの農場の収穫祭に訪問していたく感激したそうで,こんどCAに調査に行くと話したら,ぜひFull Belly Farmに行くべきだと勧められたのでした。
農場の案内と説明は,代表の娘さんハリーさんがしてくれました。(左は通訳のKさん)

農場の面積は300エーカーで,1985年から有機農業を開始したそうです。そして,92年からCSAを始めました。CSAをスタートさせる最初は,FMにくるお客さんの口コミで50人から開始し,300人,500人,そして現在の1500人に到達したそうです。CSAの仕組みについて消費者に説明するのはたいへんだったと,白目をむいて語ってくれました。
職員はオーナーが4名,管理・事務職員8名,農場労働者が夏期は70名,冬期45名と変動するが,全員が健康保険に加入したフルタイムの労働者だそうです。これも珍しいことです。
販売チャネルは①FM(3カ所),②卸売業者やレストランなどへ販売,③CSAの3つで,割合は,それぞれ15~20%,45~50%,30%だそうで,直接販売するFMが一番楽しいというのが興味深かったです。
今回の調査メンバーの問題関心はそれぞれ違うのですが,自分が想定していない質問が出るのは結構新鮮です。Hさんは有機農業とCSAの専門家ですが,堆肥の原料について聞いいたところ,植物由来のものしか利用していないとのこと。自給しているのは50トンで,大部分は購入しているとのことでした。
また,CSAの1ボックスの価格は17ドルで,1年契約すると1ドルの値引きがあります。(一番上の写真がCSAのBoxです)
この価格は2年前に行ったシアトルのRoot Conectionの30ドルよりもかなり安く,果物も入っていてお得な感じでした。
やっと窓の外が明るくなりました。今日はFM1カ所,CSA1カ所を調査する予定です。宿泊地はFresnoなので350キロぐらい移動します。今のところ皆元気です。