毎日暑い日が続きますね。学期末まであと2週間,ラストスパートでがんばっています。

畑には週末毎に通っていますが,野菜と雑草の伸びは早いです。トマト,ニガウリ,ピーマン,枝豆のほかにオクラとモロヘイヤが元気です。シシトウは種が古かったせいか,芽が出ませんでした。

先日,1年生の農学基礎ゼミの授業で日銀金融研究所附属の貨幣博物館に見学に行ってきました。日本貨幣史のパンフレットはこちらです。
農学基礎ゼミは,1年次学生を対象として担当教員が準備した特定のテーマについて行うゼミ形式の授業です。特色の一つとして,学生が所属する学科とは異なる教員のクラスを選択することです。定員は8名以内です。
学生は履修案内を見て,希望するクラスを選択するのです。

私の今年のテーマはつぎのとおりです。
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テーマ:商品とお金の関係について考えよう
ゼミ内容:経済グローバリゼーションが進展する中で,先進国,途上国を問わず,商品経済を貫徹することなく自給的経済を残している事象を散見できます。具体的には,互助や贈与,相互扶助,提携という人と人との関係を重視した取引です。これらは,必ずしも貨幣を媒介することなく,またすべての価値(労働投入量)を実現しないでもかまわないという,「もう一つ別の生産・流通方式」と言えるものです。

 このゼミでは,「現代資本主義の矛盾は商品それ自体のなかにあるのではないか。」という仮説を検証します。そのために,商品とは何か,貨幣とは何かという私たちが暮らしている社会における本質的な命題に接近します。方法としては,やさしい基礎的な文献を輪読するとともに,関連ビデオの視聴,現地視察(日本銀行・貨幣博物館)などを行い,商品と貨幣の関係について一緒に学習します。
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7名の学生が受講しています。そして,先日貨幣博物館に行ってきました。

同博物館は決まった曜日と時間以外には説明してくれないのですが,特別にお願いしたところ,同博物館のNさんが応対してくれることになりました。
最初は15分間のみということでしたが,説明に熱が帯びてきて50分近く説明していただきました。Nさんありがとうございました。

館内には貴重な資料がたくさんありましたが,私の目を引いたのは細かな細工が施された江戸時代の分銅金です。現在の交換価値では1個1億円もするそうです。それが4個も陳列されていました。欲しいけど無理。

地域通貨の学習をしてこの見学に臨みました。日本の地域通貨といえる藩札もたくさんありました。藩札は幕府発行の貨幣と引き替えを建前に発行されますが,準備金がないまま乱発されたり,効力停止や通用価値の切り下げが行われ,領民はたいへんな苦しみを味わいました。(貨幣博物館パンフレット「紙幣の発生」から引用)

また,日本最初の紙幣は1600年頃伊勢山田地方(現在の伊勢市)の神職が少額銀貨の預かり証として発行した「山田羽書(やまだはがき)」という名の紙幣だそうです。この山田羽書は奉行所と商人達が発行限度や引換準備金の管理を堅実に行ったため,江戸時代の全期間を通じて円滑に通用したそうです。(同上,引用)
貨幣はやっぱり信用が一番大事と言うことですね。

入館料は無料です。皆さんも是非一度,足を運ばれることをお勧めします。貨幣の歴史がよく解りますよ。