
いま,つくばの農林研究団地の宿泊棟にいます。約20年前,私がF県農試にいたとき,依頼研究員として農研センターに3ヶ月研修のため滞在しました。当時と比べて,町は確実に賑やかになっていて,なによりつくばエクスプレスが開通したお陰で,都内からのアクセスが良くなっています。
つくばに来たのは,農村工学研究所研究会があったためです。私は11日午後からはじまった農村計画研究会の報告者の一人として,日本とアメリカの産直の比較について報告しました。
報告者のM大のHさん,農村工学研究所のKさんと私の3名はこれまで地域通貨やコミュニティービジネスなどで共同研究をおこなっています。特に農工研のKさんには受託研究でお世話になっています。今回は,その「領収書」を渡しに来たとも言えます。
現地報告のKYさんは,「CSAなないろ畑」の代表です。過去,私たちは何度か調査に伺っています。確か最初におじゃましたのは,地域通貨の調査のときでした。KYさんはなないろ畑の経緯について軽妙洒脱に話し,私たち研究者の報告を補強してくれました。
参加者は約30名程度と多くはありませんでしたが,最後まで残って議論に参加していました。その中に,本学の卒業生のSくんがいたのにはびっくりしました。Sくんは,修士修了後新規就農を目指し,長崎県の農家に研修しましたが,半年で夢破れ,その後SEを2回(別の職場)を経験し,いまは神奈川県農試の経営情報研究部に勤めています。元気そうで何よりでした。
さて,表題の「CSAは日本に定着するか?」ですが,私やHさんの報告の中で出た論点の一つです。私は1年間の会費を前払いする「契約」が,日本に馴染むのか疑問であると提起し,Hさんはあえて日本にCSAを定着する必要もないかもしれないと,スイスのCSAの調査や日本の産消提携の経験から喝破しました。
研究会終了後,「コアメンバー」で2次会に行き,あちこち脇道に入った楽しいおしゃべりをしました。久しぶりに知的興奮を感じた研究会でした。いまから大学に帰ります。