
11月5日朝,帰朝しました。
海外旅行で「静養」という言葉がないことを身にしみて分かりました。
土日,寝込んでおりました。
新しく「タイ農業視察」というカテゴリーを作り,記憶が新鮮なうちにタイで見聞したことを綴りたいと思います。
ということで,第1弾は最終日11/4に起きた事件を記しましょう。
当日午前は,FAOタイ事務所にて,日タイFTA/EPA交渉の経過と今後の影響についてヒアリングを行う予定でした。しかし,ドタキャン。こういうのってアリなの?と思いながら,終日観光となりました。うれしいような,悲しいような。
午前中は全員で,暁の寺院,エメラルド寺院,王宮という定番の観光地を回りました。そして,飲茶を食した後に2つの班に分かれて自由行動になったのです。
私は,買い物と古式タイマッサージのコースを選びました。リーダーは元はT生協の職員でタイ人女性と結婚し,バンコック在住しているIさんです。今回のツアーのホテルとレストランの予約はIさんがすべて行ってくれました。
状況を説明すれば,この班はIさんを含めて男女9名です。自由行動の行程はメンバーに知らされず,足の速いIさんに付いていくということになっていました。そして,午後7時,夕食の場所「大海上レストラン」で,2つの班は合流することになっていたのです。
最初の買い物はタイシルクで有名なジム・トンプソン本店です。午後3時に玄関前に集合となり,それぞれが自由に買い物をしました。
私は早めに買い物を終えて,男4名で2階にある喫茶店で110バーツのエスプレッソ(1B=約3円)を飲みました。タイで飲んだ珈琲の中では一番美味しかったのです。
そろそろ3時なので1階に降りました。1階はネクタイやスカーフなど小物類が陳列されています。会計にIS女史がいて,「奥さんにこのスカーフどう?」という言葉を掛けてくれました。これが悪魔のささやきとなります。
どれどれと,見て回って一枚のスカーフを購入し,玄関に出ると・・・・,誰もいません。「えっ,ウソー」という言葉しか出ません。しかし,そのときは,そのうちに私がいないことに気づいて,引き返してくれると信じておりました。
30分経ち,40分経っても誰も来てくれません。最初は店の外で待っていたのですが,いかがわしそうなタイ人が声を掛けて車に乗せようとしたり,duty freeの店に案内すると迫ってきます。「このままでは拉致される」と,危険を感じて店内で待つことに。
そのうち,日本人ビジネスマンに「友人とはぐれたのだが,『大海上レストラン』という店はご存じですか?」と聞きました。そのレストランがある地名も,最寄り駅の名も私は把握しておらず,「知らない」という軽い返事。ガーンと,谷底に落ちました。
ただ,近くに日本語の本が並べてある本屋があるので,そこでガイドブックを買ったらどうかというアドバイス。地獄に仏。涙が出てくるのをこらえ,その本屋を探しました。どうにか本屋を見つけたものの,ガイドブックはすべて,セロハンで密封されており,中身を確かめられません。気合いとともに,これっという本を380Bで購入しました。・・・・捜しているレストランは載っていませんでした。
歩いた道を戻りながら,BTS(スカイトレイン)の駅に到着(駅名忘れた)。
切符を買うとするが,帰るべき駅名が分からず断念。タイ語の駅名は頭に入らないのよね。駅に直結したショッピングセンターをゾンビーのように彷徨う。
そこに,インターネット・カフェを発見。30分40Bと表示されていました。直ちに座ってweb入力。だが,日本語フォントなし。カフェのお兄ちゃんに片言英語で話す。このお兄ちゃんがあとで天使に変身します。
「大海上レストラン」を検索するがヒットせず。私の悲しい「身の上」を彼に話す。彼は同情してくれて,俄然張り切りキーボードを打ちまくり,WEBを検索する。でも出てきませんでした。
そして,そのときにピーンと来たのです。私たちは帰朝のためホテルをチェックアウトしたのですが,チェンマイから合流したG先生はバンコックで用事があるため延泊することを思い出したのです。
そこで,カフェの責任者のお姉ちゃんにホテルMに電話してくれるように頼みました。このお姉ちゃんも天使になります。まったく運良く,G先生と電話で話すことができ,Iさんの携帯の番号を知ることができました。
このとき,天からカリヨンの鐘の音が鳴り,花びらが舞い散る幻想をみました(ウソです)。
Iさんに電話をしてもらうと,すぐ近くに来ているので迎えに来てくれるとのこと。これで,私は2時間ぶりに「生還」できました。本当にうれしかったよー。
最悪の場合は,空港までタクシーを飛ばそうと思いましたから。
なお,私のレンタル携帯は,家内に迷子になったこと伝えたあと,携帯を大理石の床に落として,通話不能になったのです。どのくらい弁償すりゃいいのか未だ不明。
さて,再会を果たして判明したこと:
その1:はぐれた彼らはしっかりタイ式マッサージを1時間受けた後,私がいないことに気づいたそうです。彼らは皆すっきりとした顔でした。オイ,もっと早く気づかんかい。
その2:G先生がホテルにいたのは本当に短い時間で,買った本が重いので,一時的にホテルの部屋に戻ったそうです。神様,仏様に感謝します。
その3:一生懸命に捜していたレストランは「大海上レストラン」ではなく。「大上海レストラン」でした。分からないはずです。こんな日程表を書いた責任者出てこーい。
教訓:
その1:他人をあてにしてはいけません。信じられるものは自分だけです。
その2:はぐれることを想定して,集合場所をキチント確認しましょう。電話番号も分かればgood。
その3:団体旅行で移動するときには,必ず人数を確認しましょう。「小学生じゃないんだから」,と言われても最も大事ですよ。(これは事務局への注意)
その4:捨てる神あれば,拾う神あり。インターネット・カフェのお兄ちゃん,お姉ちゃん本当にありがとう。200Bのチップでは足りなかったかもネ。
私にとって,この「迷子事件」はトラウマになりそうです。しばらくは旅行を控えて,東京で静養します。長文の事件簿で失礼しました。