初めて会った人に「大学の教員をしています」というと,たいていの人は「夏休みがあっていいですね」と言われます。

たしかに,私が県職員から大学の教員に転向した十数年前の大学は,結構のんびりしていました。しかーし,いまは全然違います。

特に国立大学法人になってから(今年で2年目),会議の回数と時間が3倍くらい増えたように思います。それまで,夏休み中は会議は開かれないことになっていましたが,ここ2-3年は講義期間中と変わらないくらい会議があります。

大学の自治を旗印にして,教員が大学の運営に直接関わることはたいへんです。特に私が所属するような小さな大学では,事務職員の数も限られているため,教員が何でもこなさなければなりません。学内の委員会も多く,普通の人でも5つぐらいの委員を兼任しています。

法人化になるまでは,少なくとも夏休み期間中はルーチンワークから解放されて,自分研究や調査を行う余裕がありましたが,いまはそれさえ困難になっています。

このような状態では,教員がまいるか,教育と研究が疎かになり大学が廃れるかということになりかねません。
「もっと,ゆとりが必要」と主張しても,「のんびりしているくせに」とうちの奥さんに言われる始末です。

7-8年毎にサバティカル・イヤーがある私立大学の先生がうらやましく思えるこの頃です。
サバティカルがない大学の私は,来週福岡と鹿児島に帰省して10日間骨休めをします。これって,やっぱりノンビリしているかなー?!